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» 2017年10月20日 09時35分 公開

出版20周年「ハリー・ポッター展」が今週、大英図書館で開幕 (1/3)

シリーズ第1作の「賢者の石」から20年。大英図書館ならではの展示が行われる。

[AP通信]

 人気小説「ハリー・ポッター」シリーズのファンたちは皆、アリス・ニュートンさんに深く感謝している。

 出版元である英ブルームズベリー出版社のCEOが自分の娘アリス(当時8歳)に読ませようと、新作の原稿を家に持ち帰ったことが、全ての始まりだった。

 「この本を読んだらワクワクして心が温かくなった。この本は多分8〜9歳の子供が読むには最高の1冊よ」。アリスさんはそうメモに走り書きし、父親に渡したという。

 この高評価のレビューに後押しされ、ブルームズベリー出版社は『Harry Potter and the Philosopher's Stone(ハリー・ポッターと賢者の石)』を出版。作品は瞬く間に世界中の子供たちを虜にする大ベストセラー小説となった。

 大英図書館で今週開幕する特別展「ハリー・ポッター:魔法の歴史」では、当時アリスさんが鉛筆で書いたというメモも展示される。作家J・K・ローリング氏によるシリーズ第1作の出版20周年を記念して開催されるこの展覧会は、同シリーズの物語の背景やその時代の風習を詳しく紹介する特別なイベントとなる。

photo 水晶をのぞき込むスタッフ(AP Photo/Tim Ireland)

 「ハリー・ポッターシリーズの魔法には歴史的諸事実の豊かな裏付けがある。ローリング氏はそれを踏まえて執筆したはずだ」とこの展覧会を担当する学芸員の1人、アレクサンダー・ロック氏は語る。同氏は、ローリング氏がそうした情報を積み重ね、物語に深みを与えている点にも感銘を受けたという。「そうした歴史的諸事実を加えることで、とても豊かな物語になっている」(ロック氏)

 展覧会は10月20日に開幕する。ローリング氏が自著の概要をまとめたもの、同氏が登場人物を描いた直筆スケッチ、ホグワーツ魔法魔術学校の地図なども展示される。

 さらに展覧会では魔法や信仰についても考察し、ファンたちが「想像上のもの」と考えているものの多くが、実際には事実あるいは民間伝承に基づくものであることを紹介する。世界各地から集めた希少本や手書き原稿の他、大釜、ほうきの柄、水晶玉、薬草の手引書など、ローリング氏の着想の源やハリー・ポッターシリーズが書き上がるまでのプロセスをうかがい知ることができる、さまざまな手掛かりが展示される。

photo 16世紀のリプリースクロールには「賢者の石」の作り方が描かれている(AP Photo/Tim Ireland)
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