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» 2017年11月02日 07時49分 公開

小型機が空中分解、「引き返す」と連絡直後に何が……レコーダーなく原因究明難航 (1/4)

奈良県山添村の山中に8月、八尾空港を飛び立った小型機が墜落し、搭乗していた夫婦が死亡した。空中分解したとみられるが、フライトレコーダーが設置されていなかったため、原因究明は難航している。

[産経新聞]
産経新聞

 奈良県山添村の山中に8月、八尾空港を飛び立った小型機が墜落し、搭乗していた夫婦が死亡した。機体が広範囲に散らばる墜落現場の状況から小型機は空中分解したとみられるが、フライトレコーダーが設置されていなかったため、国土交通省運輸安全委員会などによる原因究明は難航。小型機の墜落事故は近年増加しているが、大型機と違いフライトレコーダーなどの設置義務がなく、安全性や事故原因究明の対策が遅れている現状が改めて浮かび上がった。(森西勇太)

画像 小型機の墜落現場。機体が広範囲に散らばっていた=8月14日午後、奈良県山添村(本社ヘリから)

墜落現場はのどかな山間部

 事故は8月14日午後0時15分ごろに発生。奈良県警などによると、山添村付近の住民らから「飛行機が回転しながら落下した」「火の玉となって山の方に落ちた」との通報が相次いだ。警察や消防が現場に駆けつけると、炎を上げ、原形をとどめないほど激しく損壊した小型機が見つかった。

 地元の住民らは、のどかな山間部で起きた惨事をにわかに信じられない様子で、「北朝鮮のミサイルかと思った」という男性も。県警幹部も「確認が取れるまでは『まさか』という空気だった」と振り返る。

燃料満タンク、エンジンは異常なし

 現場から見つかったのは男女2人の遺体。大阪府警によるDNA鑑定の結果、大阪市の会社役員の男性(68)と妻(55)と判明した。操縦していたとみられる男性は約40年のフライト歴を誇るベテラン操縦士。国交省などによると、2人は大阪府八尾市の八尾空港を14日午前11時57分に離陸し、2時間45分かけて福島空港(福島県)に向かう予定だったという。

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