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» 2017年11月07日 07時56分 公開

「サザエさん降板」の東芝、再建進むか? 立ちはだかるWD (1/3)

東芝の半導体子会社「東芝メモリ」をめぐり、売却に反対して訴訟を起こした米WDと東芝の法廷審理が11月にも始まる見通しだ。経営再建を進めたい東芝だが、訴訟の結果次第では再建が頓挫するリスクもはらんでいる。

[産経新聞]
産経新聞

 東芝の半導体子会社「東芝メモリ」をめぐり、売却に反対して訴訟を起こした米ウエスタンデジタル(WD)と東芝の法廷審理が11月にも始まる見通しだ。9月末に東芝メモリの売却契約、10月中旬に東京証券取引所による「特設注意市場銘柄」の解除、さらには、毎週日曜夜放送の国民的アニメ「サザエさん」の番組スポンサーも降板する方向で調整に入った。こうした合理化も含めてなんとか経営再建を進めたい東芝だが、訴訟の結果次第では再建が頓挫するリスクもはらんでいる。

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画像 「東芝メモリ」の売却合意で東芝の再建は軌道に乗るか=東京都港区(宮川浩和撮影)

 「売却できなかったらどうするのか」

 東芝は10月24日に開いた臨時株主総会で、東芝メモリを米投資ファンドのベインキャピタルが主導する「日米韓連合」に売却する承認を株主から得た。経営危機にようやく一つの区切りをつけたはずだが、株主からは東芝の将来を不安視する声が相次いだ。

 株主の不安も当然だ。東芝メモリの売却先が決まっても、来年3月末までに売却益を得て2期連続で負債が資産を上回る「債務超過」を解消するには、各国の独占禁止法の審査とWDとの訴訟という2つの課題が残っているからだ。綱川智社長は「いろいろな手段を考えている」と答弁するのが精いっぱいで、株主の不安を払拭することはできなかった。

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