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» 2017年11月16日 07時31分 公開

ブーム再来「G-SHOCK」 90年代上回る売れ行き 復活の契機は? (1/4)

カシオの「G-SHOCK」は発売35周年を前に、世界出荷個数が累計1億個を突破した。ブームに沸いた1990年代を上回る売れ行きだという。

[産経新聞]
産経新聞

 武骨で黒光りするデザインの「G−SHOCK(ショック)」といえば、老若男女に愛用されるカジュアル腕時計。「タフネス(頑丈)」という腕時計の新たな立ち位置を切り開き、発売35周年の平成30年を前にした今年、世界出荷個数が累計1億個を突破した。そんなGショックは今、ブームに沸いた1990年代を上回る売れ行きだという。もはやブームの再来といっていい。カシオ計算機(東京)の看板商品は一体どんな軌跡を歩んできたのか……。

画像 昭和58年の発売開始以来世界の出荷個数が1億個を突破したカシオ計算機の腕時計「Gショック」シリーズ=東京都渋谷区
画像 昭和58年発売のGショック初号機「DWー5000C」

 Gショックの販売開始は昭和58年。当時の開発担当者が「落としても壊れない腕時計」を作ろうと一念発起。ウレタンなどでデリケートな時計部分をくるんだ試作機で試行錯誤繰り返した。実験はいたって原始的で、3階のトイレの窓から地面に投げ落とし、「割れ」がないか点検する、そしてまた投げる−というものだった。

 開発に2年の歳月を費やし、ゴミ箱に捨てた試作機は200個以上。ようやく完成した「タフネスウオッチ」はウレタンで全面を覆いながら時計の心臓部を「点」で支える中空構造を採用した。

 「宝飾品の一部で、衝撃に弱く壊れやすかった腕時計の常識を覆した」。開発当初からGショックに携わってきた増田裕一取締役専務執行役員はそう振り返る。

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