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» 2017年11月20日 07時51分 公開

混雑緩和なるか? 小田急、悲願の複々線化、ようやく完了へ (1/4)

小田急が30年かけて取り組んできたのが代々木上原−登戸間の複々線化。予定通り来年3月に工事が完了すれば、混雑率は150%程度まで緩和するという。

[産経新聞]
産経新聞

 人気音楽グループ「いきものがかり」のメジャーデビュー曲「SAKURA(サクラ)」の歌詞にも登場する小田急電鉄。東京都・神奈川県を中心に鉄道事業を営む同社が構想から半世紀、着工から30年をかけて取り組んできたのが代々木上原(東京都渋谷区)−登戸(川崎市)間11.7キロの複々線化だ。上下線をそれぞれ2本に増やすことで、各駅停車用と急行・特急用の線路を分けることができるため、列車の大幅な増発やスピードアップが可能になる。予定通り来年3月に工事が完了すれば、同月中旬から新ダイヤでの運行が始まる。平成28年度に東京圏の鉄道主要31区間中ワースト3位となる混雑率192%(体が触れあい、やや圧迫感のある状態)を記録した東京都世田谷区の世田谷代田−下北沢間は150%程度(新聞、雑誌を楽な姿勢で読むことができる状態)まで緩和するという。これまで「遅い、混む」と揶揄(やゆ)されてきた小田急の「乗客ファースト」は進むか?

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 「複々線化を契機に、圧倒的に快適でスピーディーな鉄道を作り上げ、これをテコにして沿線に磨きを掛ける」。11月1日、星野晃司社長は記者会見で複々線化への並々ならぬ意欲を示した。

 小田急の路線は、新宿(東京都新宿区)−小田原(神奈川県小田原市)の「小田原線」、相模大野(同県相模原市)−片瀬江ノ島(同県藤沢市)の「江ノ島線」、新百合ケ丘(川崎市)−唐木田(東京都多摩市)の「多摩線」の3線からなり、総営業キロは120.5キロ。1日当たりの乗降客は約205万人だ。複々線化の工事は現在、世田谷区の東北沢−世田谷代田間の1.6キロを残すのみとなっている。

 新ダイヤの重点は、混雑緩和▽時間短縮▽乗り換えなし▽着席通勤−の4項目だ。混雑緩和のため、平日朝のラッシュピーク時(午前8時前後の1時間)に下北沢駅着の上り(新宿方面)列車を9本増発の36本とし、輸送力は従来比40%向上させる。また、現在は平日昼間を中心に運行する「快速急行」をラッシュ時に投入したり、唐木田発新宿行きの「通勤急行」を新設したりして所要時間を短縮。小田急の70駅の中で乗降客数2位の町田(東京都町田市)から新宿までのラッシュ時所要時間は最速37分と最大12分短縮される。小田急多摩センター(多摩市)から新宿までは最速40分と14分短縮される見通しだ。

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