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» 2017年11月22日 07時25分 公開

仮想通貨の衝撃(1):仮想通貨の「革命元年」 予想できないほどの可能性が広がる (1/4)

ビットコイン、イーサリアム、リップル……。仮想通貨には、従前の概念では理解も予想もできないほどの大きな可能性を秘めている。

[SankeiBiz]

 ビットコイン、イーサリアム、リップル……。いまや“仮想通貨”と呼ばれるこれらが経済紙誌に載らない日はない。それほどまでに注目されている半面で、その実像を正確に理解している人は意外に少ないのではないだろうか。仮想通貨はその取り上げられ方にパターンがある。ひとつは投資対象としてどうか、という視点。ほかにも、その利用に対する税制や周辺の規制といったルール作りに関するもの、それらに関係する事業を始めるといった関連ビジネスの話がよく取り上げられている。しかし、この仮想通貨は、そうした従前の概念では理解も予想もできないほどの大きな可能性を秘めている。しかも、ここから始まる変化には、だれも抗することはできないかもしれないのだ。2017年は後の世から“仮想通貨元年”といわれることだろう。その一端をのぞいてみよう。(青山博美)

 「ビットコイン」に代表される“仮想通貨”には現物の貨幣などが存在しない。それどころか、ビットコインについては中央銀行のような発行主体もない。サイバー上にある無数のコンピューターにデータが記録され、それがプログラム通りに営々と動いている。すべてはコンピューター上のデータの話なのだ。

 現代人は貨幣価値がデータ化していることには慣れており、一見違和感はないかもしれない。銀行通帳に書いてある数字がまさにそうだからだ。ただし、それらはいつでも現金として引き出すことができる。仮想通貨はそれができない。

 とはいうものの、それらのやり取りで買い物ができる。ビットコインは現に決済の機能を果たしはじめているのだ。好むと好まざるとにかかわらず、すでに日本円などと同じような機能を有しているのである。円のような法に基づく強制通用力がないにもかかわらず、だ。

 こういう説明だと、クレジットカードや電子マネーをイメージするかもしれない。これらも現金のやり取りなどない。キャッシュレスであるという点では、確かにそう見える。でも、例えば電子マネー。その単位は日本円などだ。これは現行の通貨が形を変えたものにすぎない。JR東日本の電子乗車券としてスタートしたスイカは、新たな通貨ではなく日本円を電子化して決済の利便を高めている、というものなのである。

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