ITmedia NEWS > 社会とIT >
ニュース
» 2017年11月24日 07時07分 公開

自動運転の思わぬ“死角” 天候不良で止まるバス……実証実験から見えた課題 (1/4)

国土交通省が9月から自動車の自動運転の実証実験を始めている。実験を通じて、さまざまな課題も見えてきた。

[産経新聞]
産経新聞

 高齢化や過疎化が進み、公共交通機関が少ない中山間地域で住民の移動手段を確保しようと、国土交通省が9月から「道の駅」などを拠点とし、自動車の自動運転の実証実験を始めている。全国13カ所で行う予定で、11月には近畿圏内で初めて、滋賀県東近江市蓼畑(たてはた)町の道の駅「奧永源寺渓流の里」を発着点とするルートで実験が行われた。未来の足となることが期待される自動運転車だが、実験を通じてはさまざまな課題も見えてきた。(北野裕子)

画像 運転手が運転席から完全に離れた状態(レベル4)での自動運転の実験=滋賀県東近江市

20人乗りマイクロバスで

 国は平成32年までに過疎地での自動運転車の実用化を目指しており、今回の実証実験は実際に公道を走らせて、機能や安全性、コスト面を検証するのが狙い。9月に行われた栃木県栃木市西方町を皮切りに、各地で実験が進んでいる。

 実験で使用される自動運転の車両は、衛星利用測位システム(GPS)やセンサーなどを使い、道路上での車の走行位置や、対向車や障害物など周囲の状況を認知して走行する。

 使用する車は、小型バス▽ゴルフカート▽乗用車▽バス−の4種類。最初の栃木県、2カ所目の熊本県では、定員6〜7人の小型バスなど、比較的乗員数が少ない車両で行われたが、3カ所目の東近江市では定員20人のマイクロバスで実施。地域住民の移動という、より「実戦」を意識した実験となった。11月11日の実験のバスに同乗した。

       1|2|3|4 次のページへ

copyright (c) 2017 Sankei Digital All rights reserved.