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» 2017年12月11日 07時52分 公開

休廃業に追い込まれた半数は黒字だった……後継者を絶やすな! 「スゴ技企業」を救え! (1/3)

少子高齢化で後継者探しが年々難しくなる中小・零細企業。事業承継支援のビジネスや公的な取り組みが広がり始めた。「スゴ技」を持つニッポンの優れた中小・零細企業を救えるか――。

[産経新聞]
産経新聞

 少子高齢化で後継者探しが年々難しくなる中小・零細企業。帝国データバンクがまとめた後継者問題に関する実態調査によると、66.5%の中小企業は後継者が不在という。さらに、東京商工リサーチによると平成28年に休廃業した約3万社のうち、49.1%は黒字企業だった。こうした背景から事業承継支援のビジネスや公的な取り組みが広がり始めた。技術やサービスなどで「スゴ技」を持つニッポンの優れた中小・零細企業を救えるか−。

画像 東京商工会議所大田支部が開いた事業承継セミナー=11月、東京都大田区の共立信用組合洗足池支店
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 東京商工会議所大田支部と共立信用組合(東京都大田区)は10〜11月、中小企業の若手社員を対象にした事業承継セミナーを開催した。講師を務めた経営コンサルタントの坂本篤彦さんは「継いでから10年、20年、それ以上続くようなビジネスモデルを描くことが大切だ」と語った。

 「事業承継にあたって考えるべきことは何かを知りたかった」。セミナーに参加した自動車部品用金型メーカの男性社員(27)は、6年前に社長だった父親が死亡したため、入社。ただ、男性社員は当時、大学生だったため叔母の夫が社長を引き継いだ。

 30〜40年前は親族や従業員が会社を継ぐのが当たり前だったが、現在は少子高齢化が進んだため、後を継がせる親族も少なくなっている。その上、技術面では優秀でも、経営や事業戦略の立案に精通する従業員は常に不足し、「会社を背負って立つ人材がいない」(大田区の中小企業)という課題もある。

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