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「friends.nicoを3日で」の舞台裏マストドンつまみ食い日記

» 2017年12月20日 11時43分 公開
[松尾公也ITmedia]

 ドワンゴのまさらっきさんが、friends.nico立ち上げ時期を回想する記事を「Mastodon Advent Calendar 2017」の20日目に投稿している。一見、欧州旅行の自慢ブログに思えるが、実はその当時の開発状況を細かく記した貴重な内容である。

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 まさらっきさんは「3日で」というのをこれまでにも何度か使っているが、そこには理由があった。ニコニコ動画を「3日で作った」戀塚伝説の人、戀塚昭彦さんへのリスペクトである。

 戀塚さんはTwitterで絶妙なダジャレを頻発するにこやかな人物だが、2chを救ったりニコ動を立ち上げたり伝説のプログラミング集団Bio_100%の主要メンバーだったりするスーパープログラマーでもある。その少年期からドワンゴでの活躍までがASCIIでのインタビューで紹介されているので読んでおくと理解しやすい。ニコ動も最近いろいろ言われているけど、戀塚さんがいる限りは大丈夫じゃないかなという安心感を個人的には持っている。

 そのインタビューの中に「伏線回収」という言葉があった。別のプロジェクト向けに作っていたコメントシステムをニコ生のコメントに再利用したというところ。

 friends.nicoでも同じように、短時間でやったように見えて、実は事前にやっておいたこと。意図せずに準備ができていたことなどをまさらっきさんは説明。「人生の軌跡と環境の奇跡」を起こすためには十分な準備が必要という話この記事には書かれている。

 伏線を回収するためにはまず仕込んでおかないと。

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