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» 2018年01月10日 06時56分 公開

米中より韓国のビットコイン市場が熱狂のワケ (1/3)

韓国でビットコインの市場が急速に過熱している。韓国の仮想通貨市場は昨年まではほとんど存在感がなかったが、この1年間で取引が一気に拡大した。その理由は。

[産経新聞]
産経新聞

 韓国でインターネット上の仮想通貨「ビットコイン(BTC)」の市場が急速に過熱している。韓国の仮想通貨市場は昨年まではほとんど存在感がなかったが、この1年間で取引が一気に拡大。欧米メディアも2017年12月、こぞって韓国市場の動向を取り上げ、「世界で最もビットコインが熱い国は韓国だ」などとはやし立てている。一方、韓国国内ではビットコインのバブル懸念が高まっている。韓国政府は未成年者の取引を禁止するなどして投機化を押さえ込みたい考えだが、最近では北朝鮮が韓国のビットコイン市場を標的にしたサイバー攻撃を仕掛けていたことも明らかになり、熱狂に混迷が加わっている。

 「ビットコインに関して韓国以上に熱狂が高まっている国はない」

 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は17年12月3日、韓国ビットコインブームの様相を驚きをもって報じた。

 NYTは1997年のアジア通貨危機で財産を失った77歳の韓国人男性がビットコインへの投資に期待をかけている姿や、「投資の勉強をしなくてもよさそう」といった理由でビットコインに関心を持つ16歳の高校生のエピソードを紹介。世界で初めて1BTCが1万ドル(約110万円)をつけたのは韓国の取引所だったと言及した。

 ビットコインブームは世界共通の現象といえる。しかしそれでも韓国に注目が集まるのは「中国や米国とは異なり、韓国では1年前には仮想通貨の市場がほとんど存在しなかった」(NYT)からだ。

 韓国最大のビットコイン取引所のビットサムでは、2016年12月前半の取引量は約6万1000ビットコイン。しかし、17年12月前半は約99万3000ビットコインにのぼっており、取引量は1年で16倍超になった。

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