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» 2018年01月24日 08時00分 公開

草津白根山「想定外」の噴火 困難な予測 少ない研究者と予算 (1/2)

「想定外」の古い火口が噴火した草津白根山。研究者は全国にわずか30人しかおらず、予算も少ない中、予測の難しさが改めて浮き彫りになった。

[産経新聞]
産経新聞

 国は平成26年の御嶽山噴火を受け火山観測体制の強化に取り組んできたが、今回の噴火で予測の難しさが改めて浮き彫りになった。

画像 記者会見する吾妻広域消防本部の隊員ら=23日夜、群馬県東吾妻町
画像 スキー客らの救助にあたる自衛隊のヘリコプター=23日午後、群馬県草津町(福島範和撮影)

 中央防災会議は27年、水蒸気爆発の可能性がある火山で火口付近に監視カメラや地震計などを緊急で増設することを決定。常時観測する火山を3つ増やしたほか、5段階ある噴火警戒レベルのうち最も低い1の説明を「平常」から「活火山であることに留意」と変更し、潜在的な危険に対する注意を促すことを決めた。

 一方、気象庁は27年11月、水蒸気爆発の予測の切り札とされる火山ガスの分析装置を草津白根山に試験的に設置し、常時観測を開始していた。ただ設置場所は今回の火口から離れた北部だったため、目立った変化は確認できなかった。

 火山の予測は過去の経験則に頼る部分が大きい。地震増加が噴火に直結する有珠山(北海道)は例外的に予測可能とされているが、その他の火山では難しい。

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