ここからはどうしても自力でできないのだが、WeChatの電子マネー機能「WeChat Pay」を使うためには0.1元でいいので誰かから送ってもらう必要がある。送られたお金を受け取ろうとすると銀行口座の登録を求められるが、ここで日本のクレジットカードを登録すればアクティベートされる。なおクレジットカードはあくまで本人認証のためのみで、ここからのチャージはできない。
クレジットカード番号を預けることに不安を感じるかもしれないが、相手は巨大企業テンセントなのでそう心配はいらない。気になるなら、残高の少ないデビットカードを紐づけておけばよい。
アクティベートが完了したら「Me」に「Wallet」というメニューが登場し、そこから支払いはもちろんホテルの予約などができる。個人間の支払いは手数料無料で、チャットの中での送金やQRコードでのお金受け取り、金額指定や割り勘など様々な機能がある。
問題はチャージの方法で、これは以下の方法があるので各自自己責任で試してほしい。
1. WeChat Pay残高のある知り合いに送ってもらう
2. 自分で中国の銀行口座を作成し紐づける(どんどん難易度が高くなっている)
3. 現地でホテルのフロントにいる人などに現金を渡してチャージしてもらう
4. 余った小銭をWeChat Payに送金できる「Pocket Change」を使う(要手数料)
5. Amazonギフト券などで送ってWeChatに返す「tOriPay」を使う
手元の現金を電子マネーに変えるためにあまり手数料を払いたくはないので、できるだけ1-3の方法で解決しよう。現地の人に頼む場合は、個人商店で買い物をしてお釣りをWeChat Payでもらうなどがスムース。ホテルのフロントにお願いする場合もあくまで個人的な厚意に頼ることになるので、頼み方はちゃんと考え、断られたとしても感謝は忘れないように。
なお中国元の現金は、日本のデビットカードを使って中国の大手銀行ATMから引き出すのが一番よいが、現金を持参しての両替もさほど損はない。日本国内で円→元へ両替すると、レートをみればわかるがかなり損をする。
中国のホテルでWi-FiにつなごうとするとSMSによる認証を求められるが、これが中国の番号しか通らない。外国人の利用は想定されていないのだ。その他のサービスでもとにかく中国の携帯番号を求められる。となると中国の国内用SIMを買わねばとなるのだが、実はWeChatでSMSを受信するサービスがある。
WeChatの検索で「Multibyte_eSender」として登録する。一定期間無料となるクーポンを配布していることもあるので、ググって探しておこう。取得した番号はHK$128で360日保持できるが、長期の利用の際はチャット画面からパスポート写真を送って実名登録しておく必要がある。WeChatの公式アカウントページはすべて中国語だが、チャットから英語で質問すると英語で回答してくれる。
なおeSenderは香港のサービスのため、クレジットカードからのチャージが可能。チャージしただけでは期間延長にならないので一定の操作が必要だが、不明点は英語のチャットで親切に教えてくれるので利用しやすい。
eSenderで取得したSMS番号をWeChatの連絡先にすることもできるが、その場合は返信してくるコードを読み取るためにパソコンでもWeChatにログインしておく必要がある。そしてWeChatの登録を中国番号にすると、取得できるスタンプが増える。
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