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» 2018年02月20日 07時46分 公開

平昌五輪:女子選手メダルラッシュも苦しい台所事情 冬季スポーツ経費は男子の2倍 競技が続けられない (1/3)

平昌五輪で女子選手たちが大活躍している。小平奈緒、高木美帆、高梨沙羅がメダルを獲得。「史上最強」の呼び声もある今回の日本選手団だが、夏季に比べると認知度が低い競技が多いのも事実。選手らを取り巻く環境を調べた。

[産経新聞]
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 冬季スポーツの祭典、平昌(ピョンチャン)五輪では、女子選手たちが大活躍している。主将を務める小平奈緒(相沢病院)、高木美帆(日体大助手)らのスピードスケート勢はメダルラッシュ。ジャンプも高梨沙羅(クラレ)が念願の銅メダルを獲得した。日本からは海外開催の冬季五輪としては最多となる269人(選手124人、役員・コーチ145人)が参加。最も多かった1998年長野大会の10個を超えるのは確実だ。「史上最強」の呼び声もある今回の日本選手団だが、夏季に比べると認知度が低い競技が多いのも事実。選手らを取り巻く環境を調べた。(北川信行)

画像 平昌五輪スピードスケート女子500mでゴールしガッツポーズの小平奈緒=18日、江陵オーバル(松永渉平撮影)

 日本選手団の内訳は男子の52人に対し、女子が72人。前回のソチ大会に続いて女子選手が多数を占めた。過去の冬季五輪で女子のメダル数が男子よりも多かったのは、2006年トリノ大会(フィギュアスケート女子の荒川静香の金が唯一のメダル)だけだが、今回の平昌大会では小平や高木、高梨らの活躍で名実ともに、女子が男子を上回る大会として記憶されることになるかもしれない。

画像 銅メダルを獲得した高梨沙羅の1回目のジャンプ=12日、アルペンシア・ジャンプセンター(松永渉平撮影)

 だが、冬季競技を行う女子選手が置かれている経済状況は決して良好とはいえない。笹川スポーツ財団が16年1月にまとめた「オリンピアンのキャリアに関する実態調査」によると、競技を継続するために1年間にかかる経費の自己負担額は、夏季五輪の男性が206万2千円、女性が250万7千円だったのに対し、冬季五輪は男性が245万4千円、女性が460万9千円と、男女ともに冬季の方が高額だった。特に、冬季の女子は他に比べて約200万円以上も自己負担額が多く、突出していた。

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