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» 2018年03月02日 07時09分 公開

海運にもIoT 「船−陸」間の高度通信実験、日本郵船とNTTが成功 「自律運航船」に一歩 (1/3)

IoTが海運業の世界にも広がりをみせつつある中、日本郵船とNTTが、「船」−「陸」間の高度通信実験に成功。通信環境が弱い海上で、安全にソフトを更新する技術をNTTが提供した。

[SankeiBiz]

 海運業の世界にも広がりをみせようとしているのが、あらゆるモノがインターネットにつながるモノのインターネット(IoT)関連技術だ。航海中の船の膨大な情報を統合して管理し、生かしていくことで、船の安全運航や船員の負担軽減につながると期待されている。

 そうした中、国内最大手の海運会社、日本郵船とNTTが、船−陸間の高度な通信実験に成功したと発表した。陸にいればストレスなくつながるのが当たり前となっている通信だが、航海中の船には、地上のように緻密な通信インフラはない。

 1月27日、苫小牧(北海道)と敦賀(福井県)を結ぶ内航船「ひだか」で、ある実験がスタートした。

画像 通信実験が行われている日本郵船の内航船「ひだか」(同社提供)
画像 日本郵船グループが運航する豪華客船「飛鳥II」。航海中の船と陸の間の通信をどこまで高度化できるか=横浜市(酒巻俊介撮影)
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 船のデータを陸上の管理部門との間で共有するための船上の管理システム「シップ・インフォメーション・マネジメント・システム」(SIMS)に向け、陸上のサーバーセンターから更新用ソフトウエアが配信された。

 SIMSでの受信を確認すると、担当者が船長に報告。配信されたソフトを起動させると、アップデートは無事完了。しばらくして陸側の管理システムには、船の位置情報をはじめとする航海情報やエンジンの温度や回転数といった機関情報など、約600ものデータが流れ込んできた−。

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