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» 2018年03月07日 07時09分 公開

凍った雪も簡単に剥がす特殊刃物「氷砕金棒 割るぞうくん」 盛岡市の吉田研磨工業 (1/2)

産業用の回転刃から家庭の包丁まで何でも研磨する盛岡市の吉田研磨工業。この冬の大雪と厳しい寒波で同社の氷砕金棒「割るぞうくん」は福井県や金沢市からも注文が舞い込むなど大人気だ。

[産経新聞]
産経新聞

 刃物なら産業用の回転刃から家庭の包丁まで何でも研磨するのが吉田研磨工業。特殊な刃物の設計と製造も手がける県内唯一の研磨事業者である。この冬の大雪と厳しい寒波で同社の氷砕金棒「割るぞうくん」は福井県や金沢市からも注文が舞い込むなど大人気だ。

画像 この冬の大雪と厳しい冷え込みで人気を集める氷砕金棒「割るぞうくん」の威力を語る開発者の吉田玉吉社長
画像 東北で唯一というドイツ製の高性能研磨機が吉田研磨工業の高い精度を支えている=盛岡市

 吉田玉吉社長(79)は盛岡市の農家の二男に生まれ、父親の勧めで大工の道に進んだ。腕を買われ地元の工務店で宮大工となった。刃物類の手入れはすべて手作業で大変だった。「機械研磨で優れた研磨ができれば商売になる」が創業のきっかけだった。

 昭和40年代以降、製材所などで使う超硬合金製の高速回転刃のチップソー、硬い耐火建材を切断するダイヤモンド刃の回転刃の研磨を手がけ、ログハウスで組み立て用の溝を丸太に切る直径が38センチで厚さが3・8センチの特殊な回転刃の設計、製造にも携わった。

 「家具の仕上げに使う回転刃は、削る木によって刃の角度やよじれの付け方が違う」。熟練の研磨職人でもある吉田社長ならではの仕事。同社の主力は産業用の回転刃。東北で唯一のドイツ製高性能研磨機も導入、自社ブランドの替え刃も設計、販売している。

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