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» 2018年03月14日 07時19分 公開

日本電産、初の社長交代 「ポスト永守」が始動 カリスマの後継者育成術とは (1/3)

日本電産が初の社長交代。カリスマ性を持つ永守氏は会長兼最高経営責任者として経営の一線から退くわけではない。だが、徐々に権限を新社長に委譲する方針で、巨大企業の後継者育成の新しい手法となるかもしれない。

[産経新聞]
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 日本電産は、吉本浩之副社長(50)が今年6月に社長に就任する人事を発表した。創業者で会長兼社長の永守重信氏(73)が一代で、モーターメーカーとして売上高1兆円を超える企業に育て上げた同社にとって、初の社長交代。カリスマ性を持つ永守氏は会長兼最高経営責任者として経営の一線から退くわけではない。だが、徐々に権限を新社長に委譲する方針で、巨大企業の後継者育成の新しい手法となるかもしれない。(藤谷茂樹)

画像 社長交代を発表して握手する日本電産の永守重信会長兼社長(右)と新社長就任予定の吉本浩之副社長=2月15日、京都市中京区(寺口純平撮影)

自らの働き方改革進まず

 2月15日、京都市内のホテルで開かれた社長交代会見。「創業して以来45年間、ずっと社長です」と切り出した永守氏は10分近く話し続けた。

 昭和48年、プレハブ小屋を社屋に始まった同社はハードディスクドライブ用の精密小型モーターで躍進し、世界最大手の地位にある。M&A(企業の買収・合併)で新技術を取り込み、車載、家電、産業用でシェアを伸ばし、世界的な総合モーターメーカーに成長し、平成32年度には連結売上高で2兆円達成を目指す勢いだ。

 成長の推進力は「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」など、カリスマ創業者、永守氏の強烈な企業理念。バブル期までのモーレツ主義に通じるが、時差勤務や時間単位年休などを導入し、働き方改革を進める柔軟性も持ち合わせる。

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