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» 2018年03月14日 07時21分 公開

パナソニック100年・遺訓を超えて:苦悩する「まちの電器屋さん」 Amazonの威力、小売り激減 (2/3)

[産経新聞]
産経新聞

ピーク時の4割減

 変革の波は家電販売にも例外なく押し寄せる。楽天が運営する通販サイト「楽天市場」では、昨年の家電販売は約10年前と比べ金額で4倍、注文数は5倍と利用は急拡大。調査会社GfKジャパンによると、ネットでの家電販売は昨年、国内売上高の約13%まで成長した。

 電話1本で洗濯機の修理に駆け付けてくれたり、電球を取り換えてくれたり……。パナソニック創業者の松下幸之助が昭和32(1957)年、日本で初めて本格的に系列化した地域電器店は安値競争で家電量販店に地位を奪われてきたのに加えて、ネット通販の登場で追い打ちをかけられた。ピーク時の昭和58(1983)年に全国2万7200店を誇った店舗数は、今や1万5千店にまで減少している。

 ただ、ピーク時の4割減となった系列店だが、販売シェアが激減する中で見方によっては6割が残っているともとれる。全国1万5千店という規模は、家電量販店の約2500店、コンビニ業界第3位のローソンの約1万3千店を超える。系列店は今も、パナソニックの家電販売の約2割を担う国内最大級の販売網だ。

 パナソニックの前身、松下電器産業の勤務経験から「島耕作」シリーズを描く漫画家、弘兼憲史(70)は「高齢化の中で、小回りが利く電器店は地域のよろず聞きの役割ができる」と系列店の活用を提案する。

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