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» 2018年03月16日 07時25分 公開

パナソニック100年・遺訓を超えて:「社員は幸せか?」 病床で問うた松下幸之助 日本初、週休2日制導入 (1/3)

「平田君、従業員は幸せにしてるか」――亡くなる1カ月前、松下幸之助は当時の松下電器副社長・平田雅彦に尋ねた。同社は、日本で初めて週休2日制を導入した、働き方改革の先駆者としても知られる。

[産経新聞]
産経新聞

 「平田君、従業員は幸せにしてるか」

 パナソニック(旧松下電器産業)の創業者、松下幸之助は松下記念病院(大阪府守口市)の一室で決算報告を行っていた当時の経理担当の副社長、平田雅彦(87)に静かな声で聞いた。亡くなる1カ月前、平成元(1989)年3月のことだ。

 毎月の決算報告では、いつも細かくコメントしてくる幸之助がこの日は押し黙ったまま。代わりに一言だけ発したのがこの言葉だった。突然の問いかけに「多くの人は幸せにしていると思います」と答えるのが精いっぱいだった。

 社員が幸せであるためには、会社の業績がよくなければならない。社会で支持されていなければならない。職場環境がよくなければならない。幸之助は最後の瞬間まで、それを考え続けていた。

 翻って約30年たった今、日本のビジネスマン、ビジネスウーマンは幸せだろうか。

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初の週休2日制

 幸之助が考えた社員の幸せは、働き方や生産性効率に直結している。

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