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» 2018年04月27日 07時29分 公開

「歌舞伎×初音ミク」が見せる新時代の舞台 CGキャラが反応、技術が変えるステージ演出 (1/3)

初音ミクが歌舞伎や太鼓芸能集団と共演したり、CGのキャラクターが観客席とリアルタイムにやりとりしたり――現実世界と仮想世界が一体化したステージ演出が、舞台や音楽のライブを変えている。

[SankeiBiz]

 最先端のテクノロジーが歌舞伎などの舞台や音楽のライブを変えている。4月28日と29日にドワンゴ(東京都中央区)が主催して幕張メッセで開催されるニコニコ超会議2018の企画「超歌舞伎」では、伝統の歌舞伎とボーカロイドの初音ミクが共演。6月2日と3日にNHKホールで開催される「スペシャルライブ 初音ミク×鼓童2018」でも、太鼓芸能集団の鼓童がバーチャルキャラクターの初音ミクと同じステージに立つ。ゲーム会社のユークス(堺市堺区)は、ステージ上に映し出されたCGのキャラクターが観客席とリアルタイムにやりとりを行う「AR performers」を展開中。現実世界と仮想世界が一体化したステージ演出は、2020年開催の東京オリンピック/パラリンピックでもさらに進化した形で活用され、世界の注目を集めそうだ。

「すべての思いをぶつける」覚悟で出演

 「超歌舞伎のユーザーやお客さんが作ってくれたメッセージを病室に飾り、勇気をいただいて病に打ち勝つことができました」。3月13日に東京・六本木のニコファーレで開かれた、ニコニコ超会議2018の開催概要発表会に登場した歌舞伎俳優の中村獅童さんは、こう話して「超歌舞伎」の舞台に戻ってこられたことを喜んだ。

画像 2018年の超歌舞伎、演目は「積思花顔競(つもるおもいはなのかおみせ)」
画像 がんを克服して超歌舞伎の舞台に帰ってきてくれた中村獅童さん

 2016年春開催のニコニコ超会議2016で初披露された「超歌舞伎」は、「今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)」という演目の中で、半透明のスクリーンに投影されたCGキャラクターの初音ミクが、獅童さんら生身の歌舞伎俳優と共演し、伝統と最先端技術の融合と評判になった。2017年春には第2弾となる「花街詞合鏡(くるわことばあわせかがみ)」を上演。この公演後に獅童さんはがんを公表して治療に入った。

画像 2017年の超歌舞伎「花街詞合鏡(くるわことばあわせかがみ)」のステージ

 11月の復帰から半年にも満たない時期で、演目も完全新作の「積思花顔競(つもるおもいはなのかおみせ)−祝春超歌舞伎賑(またくるはるちょうかぶきのにぎわい)−」となったが、「超歌舞伎」やニコニコ超会議のファンから受けた恩を返す意味も込め、「すべての思いをぶつける」覚悟で出演を決意。初音ミクとの共演に臨むことになった。

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