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» 2018年05月02日 07時26分 公開

「若手に手弁当の考え押しつけないで」 国内初、クラウドファンディングで裁判費用調達 亀石弁護士に聞く (1/3)

医師免許なしに客にタトゥーを入れたとして、地裁で有罪を判決を受けた彫師の控訴審の裁判費用をクラウドファンディング(CF)で調達。企画したのは主任弁護人の亀石倫子弁護士だ。CFは将来の弁護活動の切り札になり得るか?

[産経新聞]
産経新聞

 医師法違反の罪に問われた被告が3〜4月、インターネット上で寄付を募る「クラウドファンディング(CF)」を実施し、刑事裁判の控訴審の費用を集めた。企画したのは主任弁護人の亀石倫子弁護士(43)。CFは将来の弁護活動の切り札になり得るか、国内初とされるプロジェクトを振り返ってもらった。

 CFは、医師免許なしに客にタトゥー(入れ墨)を入れたとして、大阪地裁で有罪を判決を受けた彫師の増田大輝被告(30)が、控訴審の費用を募ったもの。弁護側は無罪を主張し、「施術を医師に限るのは表現の自由や職業選択の侵害」と訴えている。

画像 裁判費用を募集したクラウドファンディングのホームページ画面
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――寄付は222人から目標金額300万円を上回る338万5500円集まった

 「正直意外。こんなに寄付してもらえると思っていませんでした」

 「当初、目標金額は100万円にしようと思っていました。でもサイトの担当者さんに『初めてのプロジェクトにしては弱気な数字』と言われました。確かに100万円では裁判も闘えない。でも集まるか。不安の方が大きかったです。(CFの)オーナーは被告という立場だし、1審は敗訴(有罪)。日本ではタトゥーにネガティブな感情もあります」

――寄付者からは、「有罪判決を支持しているが、CFで公益性の高い訴訟を行いやすくする意義は大きい」などといったコメントも寄せられたそうだが

 「タトゥーに関心がない人にも裁判の意義を共感してもらい、金額以上にうれしかったです。今後の試金石になると思うので、成功してほっとしています」

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