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» 2018年05月07日 10時17分 公開

「ソフトバンクは昆虫でやっていく」 異種交配で繁栄、孫社長が描く300年構想 (1/3)

ソフトバンクグループは近年、携帯電話事業者よりも投資会社としての側面が突出している。孫正義会長兼社長が表明している「300年続く企業」構想の行方は。

[SankeiBiz]

 医療、不動産、半導体――。ソフトバンクグループが近年投資した企業は多種多様で、携帯電話事業者よりも投資会社としての側面が突出している。孫正義会長兼社長は、出資してグループ入りさせた企業で作る企業群で「300年続く企業を目指す」方針を表明しているが、後継者不足から集団指導体制を敷かざるを得ないという面もあるようだ。希代のカリスマ経営者の作り上げた巨大企業の行方は――。

経営は「群戦略」

photo 「300年企業」の戦略についてプレゼンテーションするソフトバンクグループの孫正義会長兼社長=2月7日、東京都港区

 孫氏は、最近の決算記者会見などのたびに「群戦略」と称するグループ経営について説明している。世界中のトップ企業の無数の集団を形成することで、単独のIT企業の成長の限界と考える30年をはるかに超える300年の成長が可能になるとみている。無数の集団ならば成長を続けられると考えた理由は何か。関係者によると、キーワードは「昆虫」だ。

 「自然淘汰(とうた)が進んでも動物の中で最もたくさんの種類が生き残っている昆虫のように、ソフトバンクも多種多様な企業が異種交配して繁栄を極めるようなグループにしたいんだよ」

 孫氏は20年ほど前、弟でベンチャー投資家の孫泰蔵氏に「中華料理もたくさん種類があるからうまいんだ」と中華料理をほおばりながら語ったという。

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