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» 2018年05月07日 10時23分 公開

医師が処方する「治療用アプリ」開発へ スマホで患者支援、保険も適用 (1/3)

田辺三菱製薬が、国内製薬大手で初めて「治療用アプリ」の開発に乗り出す。治療用アプリは医薬品でも医療機器でもない“第3の治療法”になる可能性があり、世界各国で開発競争が始まろうとしている。

[産経新聞]
産経新聞

 田辺三菱製薬が、国内製薬大手で初めて「治療用アプリ」の開発に乗り出すことが5日、分かった。治療用アプリは、スマートフォンなどのアプリが患者(利用者)の症状や体重、体調、生活パターンなどを分析し、医学的データに基づき生活習慣などを指導して、病気の治療を支援する仕組み。医薬品でも医療機器でもない“第3の治療法”になる可能性があり、世界各国で開発競争が始まろうとしている。(安田奈緒美)

治験で医学的効果を実証

photo 治療用アプリのイメージ

 生活習慣改善や健康管理のためのアプリはこれまでも例があるが、治療用アプリは開発時に治験(臨床試験)を実施し、医学的な効果を実証する点が特徴。厚生労働省に承認されれば保険が適用され、医療の一環として医師の処方を受けて使用される。

 田辺三菱は今年度中にも治療用アプリ開発に乗り出す方針。同社はこれまで鬱病や統合失調症などの「中枢神経系疾患」を重点領域の一つにあげ、薬を開発してきた。こうした分野の治療に関するアプリや、薬の飲み忘れを防ぐ服薬管理アプリの開発に取り組む。社外の研究機関などとの提携も視野に入れている。

米国FDAは承認

 治療用アプリをめぐっては米国で、糖尿病患者が血糖値を記録することで疾患指導を受けられるアプリが米食品医薬品局(FDA)に承認され、保険が適用されている。また、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の患者が視覚や知覚などの能力を改善するためのゲームアプリの開発も進んでいる。

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