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» 2018年06月04日 06時37分 公開

航空機乗っ取り、金正恩氏の“暗殺”さえ可能 ここまで進んだサイバー攻撃技術 (1/3)

航空機へのサイバー攻撃も可能な技術の開発が進んでいる。金正恩氏の専用機を乗っ取って“暗殺”することさえ絵空事ではなくなっているためだ。世界が注目する政治イベントを狙ったサイバー攻撃は増加するとみられており、対策が急がれる。

[産経新聞]
産経新聞

 トランプ米大統領が6月12日にシンガポールで予定されていた米朝首脳会談を中止すると表明するなど、米朝間の駆け引きが激化しているが、一方でサイバー・セキュリティーの観点からは、会談が実現した場合のリスクについての議論も起きている。航空機へのサイバー攻撃も可能な技術の開発が進んでいることから、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の専用機を乗っ取って“暗殺”することさえ絵空事ではなくなっているためだ。世界が注目する政治イベントを狙ったサイバー攻撃は増加するとみられており、対策が急がれる。

(外信部 板東和正)

画像 5月7日、中国遼寧省大連に到着し、専用機のタラップを降りる金正恩朝鮮労働党委員長(朝鮮中央通信=朝鮮通信)。専門家からは、専用機の老朽化を指摘する声が出ている
画像 5月8日、見送りの中国幹部に機内で手を振って答礼する金正恩朝鮮労働党委員長=遼寧省大連(朝鮮中央通信=朝鮮通信)。専門家からは、専用機の老朽化を指摘する声が出ている

懸念されてきたリスク

 目的地を目指して飛行していた航空機が突然、何の前触れもなく揺れ始める。悪天候や故障が原因ではない。地上では、スマートフォンで航空機を制御不能に陥らせたハッカーの姿があった−。

 まるでSF映画のワンシーンのようだが、ハッカーによる航空機の乗っ取りは現実に起こり得ると数年前から指摘されてきた。

 2013年4月。米CNNテレビなどは、スマホのアプリを使用して航空機を遠隔操作する装置が、ドイツのセキュリティー専門家によって開発されたと報じた。

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