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» 2018年06月13日 06時37分 公開

死亡率75%! コウモリが運ぶ「死のウイルス」インドで拡大 日本製薬品に期待も (1/3)

インドで、コウモリが宿主とみられる「ニパウイルス」が拡大し、感染症による死者が相次いで確認された。発症した場合、最高75%が死亡するとされる致死性の高いウイルスだ。地元メディアには日本企業の薬品に期待する記事が登場している。

[産経新聞]
産経新聞

 インドで、コウモリが宿主とみられる「ニパウイルス」が拡大し、感染症による死者が相次いで確認された。発症した場合、最高75%が死亡するとされる致死性の高いウイルスだ。まだワクチンが開発されておらず、対策は国際的な課題となっている。衛生環境が悪く「感染症の宝庫」とも指摘されるインド。地元メディアには日本企業の薬品に期待する記事が登場している。(ニューデリー 森浩)

意識障害や脳機能不全……高い致死率

 ニパウイルスによる感染症が報告されているのは、インド南部ケララ州だ。

 州政府の発表によると、アラビア海に面する同州コジコデやマラプランで5月19日、ニパウイルス感染症で3人が死亡した。周辺住民や治療にあたっていた看護師にも感染が広がり、6月6日時点で17人の死亡が確認されている。

 ニパウイルスは1998年にマレーシアで初めて確認された。感染すると、当初は目立った症状はないというが、発熱、頭痛、めまいなどの症状が現れ、意識障害や脳機能不全などが起こる。

 国際保健機関(WHO)によると、発生した地域や時期によって差異はあるものの、死亡率は40〜75%と推定されている。2004年には、バングラデシュで流行が確認され、14人が死亡している。

 ニパウイルスの自然界における宿主はコウモリとされ、ケララ州でも感染者の自宅そばの井戸からは、コウモリの死体が見つかったという。州政府は古い井戸や廃棄された井戸にはコウモリが巣を作っている可能性があるとして、近づかないよう呼びかけている。

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