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» 2018年06月19日 07時04分 公開

ばら積みの空揚げもつかむ頼れる“右腕”に進化 工場などで人と一緒に働くロボット (1/2)

「腕型ロボット」は人手不足解消の切り札になれるか――箱詰めや包装、値札貼りなどの単純作業を、ラインに入って人と一緒に行う小型の腕型ロボットが存在感を増している。

[産経新聞]
産経新聞

 「腕型ロボット」は人手不足解消の切り札になれるか−。箱詰めや包装、値札貼りなどの単純作業を、ラインに入って人と一緒に行う小型の腕型ロボットが存在感を増している。手先の器具やソフトを変えることでさまざまな作業に対応し、狭い場所にも置けて安全性も高い。5年ほど前に世の中に登場した当初は技術的に中途半端な印象も受けたが、その実用性から今や協働ロボットの目玉として多くのメーカーが参入する分野に育ち、各社がしのぎを削っている。

画像 米オサロとデンソーウェーブなどが共同開発した「ばら積み」の空揚げでも1個ずつつかむ腕型ロボット=13日、東京都江東区
画像 人に代わって単純作業をこなす安川電機の腕型ロボット=13日、東京都江東区
画像 弁当のふたをはめる川崎重工業の双腕型ロボット=13日、東京都江東区
画像 オムロンは人と協調する搬送ロボットの市場を狙う=13日、東京都江東区

 日本が誇るロボット産業。どうしても二足歩行のヒト型が目立つが、自動車や半導体などの製造業はもちろん、食品産業や流通業でも産業用ロボは黙々と働き、生産性の向上に貢献してきた。工業製品の高品質化や作業の省力化には欠かせず、産業競争力はロボットをいかに味方に付けるかで決まるといっても過言ではない。

 そうした中、2013年頃に、コンパクトで万能型の腕の形をしたロボットの提案があった。自動車を組み立てるなど重いものを運ぶ大型のロボットアームはあったが、これを小型化。手作業の領域に入っていくというコンセプトが斬新だった。すでにホンダの「アシモ」(2000年発表)をはじめとする二足歩行ロボットがあったが、思い切って不安定な足や顔などを省いた。

 調査会社の富士経済によると、これらの腕型ロボットを含む「ヒト協調ロボット」の国内市場は25年には17年比で約15倍の1000億円に拡大する見通し。さらには家事ロボットとして発展していく可能性もありそうだ。

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