「日産リーフ」が国内販売累計10万台を突破 “運転苦手おじさん”が最新EVの実力を探ってみた(2/2 ページ)

» 2018年06月29日 10時00分 公開
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 その理由は車幅感覚をつかむのが絶望的に苦手だから。「クルマが左右どちらに寄っているのか不安で車線維持が苦手」「前後にいる車との車間距離を維持するのも苦手」──このように、クルマ社会の迷惑になってしまうのではと、カーライフから遠のいた人生を歩んできたのだ。

photo 特別公開されたオープンタイプの新型「日産リーフ

 日産は新型「日産リーフ」をはじめとする最新のカーラインアップで、「日産インテリジェントモビリティ」というビジョンを掲げている。その中の重要な要素として挙げているのが、「プロパイロット」「プロパイロット パーキング」「e-Pedal」などの運転支援システムだ。それぞれ具体的にできることは次の通り。

  • プロパイロット:ハンドル操作支援による車線中央のキープ、アクセルとブレーキの自動操作による車間距離、設定速度のキープ
  • プロパイロット パーキング:ハンドル、アクセル、ブレーキ、パーキングブレーキの自動操作による自動駐車
  • e-Pedal:アクセルペダルの踏み加減を調整するだけで発進、加速、減速、停止までをコントロール

“運転苦手おじさん”でも新型「日産リーフ」なら安心して運転できる?

 「クルマが勝手にアクセルやブレーキを踏んでくれたり、ハンドル操作を支援してくれたりって……それ大丈夫? しょせんは機械がやることだし、信頼していいか分からないし……」と、正直な感想を担当編集Yにぶつけると、次のような答えが返ってきた。

 「世間の皆さんもそんな風に思っている人は少なくないと思うのです。というわけで今回の試乗レポートはクルマのエキスパートではなく、ちょっと鈍くて疑い深い“運転苦手おじさん”に声をかけました。さあ、行きましょう、行きますよ、いいですか、覚悟決めましたか、さあさあ!」(担当編集Y)

 ということで、ペーパードライバー歴十数年の私の運転で、神奈川県横浜市から東名高速で富士山のふもとにある静岡県内の牧場まで行って帰ってくるという約300キロのドライブに旅立つことに。記念式典でアピールされていた「今はEVの充電スポットが不自由なく設置されていますよ」という事実を確認する意味合いも込めてである。

 スタート地点は横浜みなとみらい地区にある日産グローバル本社ビルの地下駐車場。この時点でバッテリー充電は100%、走行可能距離は257キロを示していた。一行は横浜市港北区にある東急線日吉駅でサポートスタッフをピックアップした後、東名高速・都築インターチェンジから富士山方面を目指す。乗車人数は3人、気温は23℃で、エアコンは冷房を常にオンにした。

photo 日産グローバル本社ビルの地下駐車場からスタート

 久しぶりのクルマの感覚に体をなじませるように、一般道と東名高速道路を安全第一で走る。しばらくすると「早速、自動運転技術『プロパイロット』を使ってみましょうか」という担当編集Yの声。指示に従い、プロパイロット機能を有効にする──ってどうやるのだろう?

photo 右手側のステアリングスイッチでプロパイロットをオンにできる

 「右手の親指周辺にあるステアリングスイッチの“青ハンドルのPILOTボタン”を押す! プロパイロットがスタンバイ状態になる! 確認できたらその脇にある“SET”ボタンを押す!」(担当編集Y)

 おおお、担当編集Yが鬼教官に。とはいえ、運転は久しぶりなのでハンドルにあるボタンを見るために視線を下げるのが怖い。

 初めての自動運転体験であるプロパイロットを有効にするまで緊張でガチガチだったのだが、いったん有効になると「ぐおっ、ブレーキペダルが勝手に動く!」「うあああ、勝手に減速する!」と、一気に新体験への驚きとクルマの未来感に圧倒された。

 プロパイロットは高速道路や自動車専用道路などでの使用を前提に、車体に搭載したセンサーを使ってドライバーが設定した速度(30〜115キロ)と車線中央の走行を維持できる。前方に現れたクルマとの車間距離を保てるように、距離が詰まれば減速、距離が開いたら加速といった自動運転が可能だ。さらに道路の白線を認識すると、車体が車線から外れないように自動でハンドルを操作してくれる。

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 「うおお! ハ、ハ、ハンドルが勝手に動くー!(そして私より運転がうまい)」

 プロパイロット有効時でもドライバーはハンドルに手を、ペダルには足を置いておくのが原則だが、プロパイロットによって勝手に動くペダルやハンドルの感触はこれまでにない新感覚だった。

 何だかんだと2時間半も運転しっぱなしで足柄サービスエリアまで到達したが、クルマを降りたときに自身の疲労が思ったより少ないことに気付く。車間距離も車線維持もクルマが自動でやってくれるので、車両感覚の無さから生じる運転のストレスはかなり軽減したようだ。

 この時点で、日産「新型リーフ」のバッテリー残量は48%に。東名高速道路のほとんどのサービスエリアには急速充電スポットがあるので、トイレ休憩もかねて初めての充電体験をしてみることに。

初めてのEV充電体験

 クルマといえばガソリンスタンドでガソリンを入れてもらうもの。そんな認識しかないので、EVは「何か複雑な操作があるのでは」「感電したらどうしよう」など、最初は不安しかなかった。しかし、実際にやってみれば充電は本当に簡単なもの。

 充電スポットが設置された駐車エリアに車を止めて、ガソリンの給油ノズルに似た形の充電プラグを車体のフロント部分にあるコネクターに差す。続いて非接触型の専用ICカードを機器に読み込ませてスタートボタンを押すだけ。たった10分間の急速充電で、バッテリー残量は67%まで回復した。急速充電恐るべし。

photo EV充電用のスペースに駐車。ここには4台分の駐車スペースと2基の充電機が設置されていた。順番待ちに使える
photo 新型「日産リーフ」のフロントにある充電用ポート
photo 充電コントローラーに充電カードをタッチ
photo 接続も簡単だ

 充電中は運転席のスピードメーター部分に配置されたディスプレイなどでバッテリー残量や残りの充電時間が確認できる他、フロントウィンドウ付近に3つあるランプが点滅してバッテリー残量を車外から大まかに確認できる。なんだかクルマというより、スマートフォンを充電しているかのような感覚だ。

photo (写真はイメージです。点滅するスピードは実車と異なります)

 さらに新型「日産リーフ」には専用の通信ユニットを搭載している。常にNTTドコモのネットワークでオンラインにつながっているコネクテッドカーでもあるのだ。

 そこでとても便利なのが、「日産EV」というスマートデバイス向けアプリ(Android、iOS)だ。クルマのバッテリー残量確認や航続可能距離、リモート操作による充電開始やエアコンの遠隔オンオフをアプリ上から行える。他にも充電が終わるとメールでお知らせする機能もあり、外出先の充電スポットで、充電が終わったタイミングを確認してから効率的にクルマへ戻れるのだ。

photo アプリでクルマの状態が確認できる時代に

 日常のあらゆるシーンで、スマートフォンアプリの利便性を手放すことはできないと感じている人も少なくないはず。今後はマイカーと手元のスマートフォンが連携するのは当たり前であり、これからのクルマのあるべき姿であるとも感じた。

EVの「充電」を不安にさせない仕組みも充実

 さらにドライブは西に向かって続く。富士インターチェンジから一般道に降りて今度は富士山の西側を目指して北上する。ここで気になるのが一般道の充電スポットだ。

 東北の地方都市出身者としては、首都圏大都市と地方都市の格差を知っているだけに不安が募る。こんなときは、EVを便利に活用するためのシステム「EV-IT」が役立つ。

 新型「日産リーフ」が搭載するカーナビのメインメニューには、「充電スポット検索」というアイコンが大きく表示されている。現在地周辺から充電スポットのリストを表示できるのだが、ビジネスホテルから自治体庁舎、カー用品店と「こんなところにもあるのか」という場所まで結構な数のスポットが並ぶ。一部コンビニにも充電スポットの設置が広がっており、特に幹線道路に面した店舗は、広い駐車スペースがあって車の取り回しが楽なことも多い。

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photo 立ち寄ったコンビニにも充電スポットがあることを確認。今回はここで充電せず

 今回の最終目的地である牧場に到着したのは午後3時半。走行距離は175.4キロに及んだ。この時点でバッテリー残量は28%、走行可能距離は68キロを示していた。観光施設を併設したこちらの牧場にも充電スポットが用意されていることに驚いた。

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 ただし、こちらの充電設備で利用できるのは普通充電のみ。バッテリー残量は「28→38%」と、控えめな充電にとどまった。

 この状態で新型「日産リーフ」のカーナビに目的地として横浜市内を設定すると、「現在のバッテリー残量では到着できない可能性があります」との宣告が……。しかし、すぐに「充電スポットを経由地に追加しますか?」という救いの手を差し伸べてくれるから新型「日産リーフ」は賢くてドライバーに優しい。

photo カーナビのルート設定にも、EVのバッテリー残量が考慮されるなど、ユーザーの使い勝手を徹底的に追求している

 牧場を後にして再び東名高速に乗って帰路へ。ときに時刻は午後6時を回っていた。日が長いとはいえ試乗当日の天候は曇天で雲厚く、既に薄暗くなりつつあった。

 「やっべー、夜間走行なんて十数年どころじゃなく数十年ぶりレベルだ……」

 という事実と不安を同乗者に明かすことなく、緊張感とともに高速をひた走る。暗くなると車線や前方車両の認識が危うくなるのではと思ったが、そんな不安は不要。夜間走行でもプロパイロットは安定して動作した。

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 そして上り方面の足柄サービスエリアに到着。この時点でバッテリー残量は17%、走行可能距離表示は43キロを示していた。ここで夕食を兼ねて60分という長めの急速充電(幸い、他の利用者がいなかったので30分充電を2回セット)ができたので、バッテリー残量を88%まで回復できた。これで残りの帰路は心配ないだろう。

 こうして、総走行距離300キロを超える試乗が終わった。生きて帰ってこられてよかった。いや本当に。「運転が嫌い!」という私が十数年ぶりの運転で300キロを走破できたのは、新型「日産リーフ」の運転支援機能のおかげといっていい。

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 後で担当編集Yに今回の感想を聞くと、「十数年ぶり運転した人と思えないほどの安定した走りだった。やっぱり新型『日産リーフ』がすごい」との感想。もっと私を褒めてもいいと思うけど……まぁよい。自身が不機嫌になることなく、長距離ドライブを終えられたことが何よりの証明なのかもしれない。

「日産インテリジェントモビリティ」の実現に向けて

 日本全国で2万9400カ所以上にも上る充電スポットのさらなる拡大、官民連携による補助金制度、災害時の電力としての活用など、EVは社会インフラとして新たな価値を見いだすステージに突入している。日産リーフが掲げる数々の“指標"は、それらを裏付けるものだ。走行時にCO2を排出しない、環境にとって持続可能なモビリティを提供するという日産の目標も着実に前進している。

 冒頭に紹介した日産リーフの記念式典で、スキラッチ副社長は「自動車産業は大きな変革の真っただ中にある」と言っていた。この大きな変革期において「電動化」が中心的な役割を果たし、それが日産の目指すビジョン「日産インテリジェントモビリティ」につながる。その実現には、車の電動化の他に自動運転技術やネットにつながるクルマ「コネクテッドカー」といった要素も重要だ。

photo 左から日産自動車 星野朝子専務執行役員、コカ・コーラボトラージャパン 吉松民雄社長、小池百合子 東京都知事、東京電力ホールディングス フェロー・鋭意技術戦略研究所 姉川尚史所長、日産自動車 星野朝子専務執行役員、日産自動車 ダニエレ・スキラッチ副社長

 それらを兼ね備える新型「日産リーフ」は、「EVは単なる移動手段だけでなく、社会や街、ビジネス、人の生活までも変える力を持つ可能性を秘めている」──そんな日産の意気込みを象徴するクルマだ。

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