ITmedia NEWS > 科学・テクノロジー >
ニュース
» 2018年07月04日 06時31分 公開

あなたも科学者 市民が研究に参加する「シチズンサイエンス」が活況 (1/3)

科学研究に一般市民が参加する「シチズンサイエンス」という研究手法への関心が高まっている。はるか宇宙のかなたの銀河の解析から、庭先にいる身近な生物の調査まで活用分野は幅広い。

[産経新聞]
産経新聞

 専門性の高い科学研究に一般市民が参加する「シチズンサイエンス」という研究手法への関心が高まっている。はるか宇宙のかなたの銀河の解析から、庭先にいる身近な生物の調査まで活用分野は幅広い。国際的な学術誌に論文が掲載されるなど、顕著な成果を挙げるケースも出始めた。(松田麻希)

画像 ,すばる望遠鏡が撮影した衝突する銀河。2つの渦巻銀河がお互いの重力で引き合っている(

スマホで簡単に調査

画像

 シチズンサイエンスは研究計画の立案やデータの収集、分析などの一部を市民(シチズン)が担う。最先端の研究に触れることで科学の楽しさを味わえる。研究者にとっては大人数が関わることでより多くのデータを収集でき、研究に対する社会の理解を得られる利点がある。

 スマートフォンやパソコンの普及で、多くの市民が容易に参加できるようになった。例えばスマホで位置情報付きの写真を撮影して専門家に送信すれば、生物の生息調査に簡単に協力できる。インターネットを通じて協力者や資金を募ったり、データをネット上に置いて大勢で解析したりすることも可能になった。

 京都大の宇高寛子助教は、外来種の巨大ナメクジである「マダラコウラナメクジ」の分布を調べるため、市民の力を借りている。目撃情報をメールやツイッターで報告してもらったところ、2年半で約400件の情報が集まり、北海道や東北、関東に広く生息していることが分かった。

       1|2|3 次のページへ

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.