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» 2018年07月19日 07時06分 公開

「ラスカル」どころか害獣 近畿でエスカレートするアライグマ被害 (1/3)

アライグマが関西で増殖している。アニメ「あらいぐまラスカル」をきっかけにペットとして飼うケースが増えたとされるが、世話に手を焼く飼い主が飼育を放棄したために野生化し、一気に繁殖したという。

[産経新聞]
産経新聞

 特定外来種に指定されているアライグマが、関西で増殖している。兵庫県では平成28年度の捕獲数は約5300頭、大阪府でも約2千頭と、ともに過去最多となった。昭和50年代の人気アニメをきっかけにペットとして飼うケースが増えたとされるが、世話に手を焼く飼い主が飼育を放棄したために野生化し、一気に繁殖したという。近畿2府4県の農業被害も深刻で、自治体側も対策に頭を悩ませている。(今村義明)

画像 市街地に現れたアライグマを追いかける警察官=平成27年12月、大阪市北区

ビジネス街でも目撃

 7月2日未明、大阪府豊中市の閑静な住宅街で、6頭のアライグマがマンションの敷地内を歩いているのを住民が目撃した。通報を受けて市職員が駆けつけたが、6頭はすでに隣接する公園内に逃げ込み、発見には至っていない。住民の目撃情報では、1頭は母親、5頭は子供とみられる。同市内では、6月から住宅街を中心に17件、計28頭の目撃情報が寄せられている。

 大阪市中央区のビジネス街でも6月29日昼過ぎ、ビル1階にある飲食店のダクトの上にアライグマ1頭が横たわっているのをビルの管理人が発見。区の職員が駆けつけて捕獲しようとしたが、逃げられた。同区内では5月にも近くのビル街で1頭が目撃されたが、同一の個体かはわからないという。

 アライグマの目撃情報は、大阪府内のほぼ全域におよんでいる。情報郊外の山林や畑だけでなく、市街地でも公園や民家の庭、屋根裏などでもあり、深夜の繁華街などでも出没して警察や消防が出動する騒ぎも起きている。

 府動物愛護畜産課野生動物グループによると、野生化したアライグマは気性が荒く、人間に向かって攻撃してくることもある。また、感染症の怖れもあり、自治体側はアライグマに近づいたり、食べ物を与えたりしないよう、注意を呼びかけている。

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