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» 2018年07月20日 07時13分 公開

自分だけは大丈夫……西日本豪雨、避難行動の遅れ背景に「正常性バイアス」 (1/3)

西日本豪雨では、気象庁が警戒を繰り返し呼びかけていたが、避難しなかった人も多かった。人はなぜ逃げ遅れるのか。専門家からは、人間の心理的特性である「正常性バイアス」が働いたことで行動が遅れた可能性を指摘する声が上がっている。

[産経新聞]
産経新聞

 西日本豪雨では、気象庁が事前に記者会見するなどして警戒を繰り返し呼びかけていたが、数十年に1度の大雨が予想される「大雨特別警報」の発令後も、ただちに避難しなかった人が多かった。人はなぜ逃げ遅れるのか。専門家からは、人間の心理的特性である「正常性バイアス」が働いたことで行動が遅れた可能性を指摘する声が上がっている。

画像 きっと、誤作動。いや、訓練かな?

 気象庁は5日午後の記者会見で「記録的な大雨になる恐れがある」と、土砂災害や河川の氾濫に厳重な警戒を呼びかけた。翌6日午後7時40分ごろには広島、岡山、鳥取の3県に大雨特別警報が発令され、6日深夜〜7日未明には各地で冠水や土砂崩れが相次いだ。

 だが、6日午後8時ごろ全域に避難指示が出された広島市安佐北区では、7日午前0時時点で避難所に身を寄せたのは市が把握している限りで874世帯1992人と、全体の5%強にとどまった。広島県呉市でも6日午後9時過ぎに市内全域で避難指示が出されたが、指定の避難所に来た住民は7日午前0時時点で1193人(世帯数不明)と、ごくわずかだった。

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