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» 2018年07月23日 06時54分 公開

猛暑の理由は「重ね布団」 2つの高気圧、地表の空気圧迫 ピーク複数回予測も (1/2)

日本上空で“重ね布団”のように層をなす2つの高気圧。その勢力の強さと停滞した状況が今回の猛暑に拍車をかけている。今夏は猛暑のピークが複数回あるとの予測もあり、予断を許さない状況が続く。

[産経新聞]
産経新聞

 日本上空で“重ね布団”のように層をなす2つの高気圧。その勢力の強さと停滞した状況が今回の猛暑に拍車をかけている。高気圧は下降気流を生み、それが地表付近の空気を圧迫することなどで気温が上昇。強い高気圧が2つ重なれば、威力は倍増以上にも。今夏は猛暑のピークが複数回あるとの予測もあり、予断を許さない状況が続く。

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 気象庁などによると、日本の上空1万5千メートル付近に張り出したチベット高気圧と、上空5千メートル付近にある太平洋高気圧が重なるように停滞しているのが、今回の猛暑の原因とされる。

 高気圧の下の地表付近は周囲よりも気圧が高く、絶えず空気は気圧の低い方に向かって風となって吹き出す。その吹き出した分を補うため、上空の空気が下降気流となって降りてくる。その際、上空に雲があったとしても下降気流とともに気温が高い下層まで流されることで温められ、雲は水蒸気になって消失。そうして強い高気圧のもとでは、日光を遮る雲も残りにくくなり、地表付近の気温が上がる。

 また、下降気流が地表付近の空気を圧迫。圧力が高まると、空気中の分子の動きが活発化し、エネルギー熱が生じて気温上昇につながる。

 今夏の場合、複合的な要因が合わさって、2つの高気圧が勢力の強いまま停滞し、相乗効果で強力な暑さをつくりだしている。

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