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» 2018年07月31日 06時15分 公開

iPS細胞でパーキンソン病治験 研究から治療へ……求められる高い安全性 (1/2)

iPS細胞を使ってパーキンソン病患者の治療を目指す世界初の治験を開始すると30日、京都大のチームが発表した。早期の実用化に向けて期待が高まる一方、安全性の評価では慎重な見極めが求められている。

[産経新聞]
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 iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使ってパーキンソン病患者の治療を目指す世界初の治験を開始すると30日、京都大のチームが発表した。早期の実用化に向けて期待が高まる一方、安全性の評価では慎重な見極めが求められている。(伊藤壽一郎)

画像 治験開始について会見する、(左から)高橋淳教授(iPS細胞研究所)、稲垣暢也院長(京都大医学部付属病院)、高橋良輔医師(京都大医学部付属病院 脳神経内科長)=30日午後、京都市左京区(寺口純平撮影)

 今回の計画はiPS細胞を使う再生医療で国内で初めて、身近な医療に直接つながる治験の領域に踏み込む点で大きな意義を持つ。

 iPS細胞による再生医療では、理化学研究所などが実施した目の病気の患者への移植や、大阪大が計画する心臓病患者への心筋シートの移植は、いずれも研究が主体の臨床研究だ。

 これに対し、治験は実用化に向けた最終段階の位置付けで、公的医療保険の適用で誰もが享受できる治療を目指したものだ。このため、安全性のハードルは臨床研究よりはるかに高く、失敗した場合の社会の落胆も大きい。

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