これがF1レーシングチームが求めた腕時計 カシオ“エディフィス”「ECB-800」の攻め方(1/3 ページ)

「EDIFICE」(エディフィス)シリーズは、数あるカシオの腕時計の中でも、とりわけ男性のハートをくすぐるメカニカルなデザインが特徴だ。8月に発売される新製品「ECB-800」の詳細について、3人のキーパーソンに話を聞いた。

» 2018年08月10日 10時00分 公開
[山本敦PR/ITmedia]
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 「EDIFICE」(エディフィス)シリーズは、カシオ計算機の数ある腕時計の中でも、とりわけ男性のハートをくすぐるメカニカルなデザインで人気のスポーティメタルアナログウォッチだ。EDIFICE(=大型建造物)というネーミングは、「強さと独自の造形美を持ったスポーティメタルブランド」という開発者の思いが込められているという。

8月に発売される「EDIFICE」(エディフィス)シリーズの新製品「ECB-800」には3色のカラーバリエーションがある。左からシルバー、シルバー×ブラックIP(イオンプレーティング処理)、ブラックIP。いずれも10気圧防水対応

 2000年、欧州など海外でデビューしたEDIFICEシリーズは今年で18年目を迎えるが、一貫して「Speed & Intelligence」をコンセプトとして掲げている。2009年にF1のチャンピオンチームである「Red Bull Racing」(レッドブル・レーシング)とパートナーシップを結んだことで注目を集め、2016年には同じくF1チーム「Scuderia Toro Rosso」(スクーデリア・トロ・ロッソ)のオフィシャルパートナーとなった。

「Red Bull Racing」(レッドブル・レーシング)

 そんなEDIFICEシリーズのニューフェイス「ECB-800」が8月に発売される。今回は「アナログとデジタルの先端技術の融合」を掲げ、モータースポーツを愛する人々が楽しめるだけでなく、ビジネスシーンをはじめ日常生活でも利便性を実感できる機能を満載した。ECB-800開発のキーパーソンを訪ね、新製品の特徴を聞いた。取材に応じてくれたのは、商品企画担当の荒井秀介氏、デザイナーの富松大輔氏、ならびにモジュール開発を担当する黒羽晃洋氏の3名だ。

EDIFICE「ECB-800」の開発を担当したカシオ計算機 羽村技術センター 開発本部 時計企画統轄部および時計開発統轄部のチーム。左から商品企画担当の商品企画部 荒井秀介氏、モジュール開発担当のモジュール開発部 黒羽晃洋氏、デザイン企画部リーダーの富松大輔氏

液晶を乗せてグラフィカルな表現力を追求

 現行のEDIFICEシリーズには、スマートフォン連携によるワールドタイム表示を強化した「EQB-501」をはじめ、プロレーシングチームの監修による「ターゲットタイムインジケーター」機能を初めて搭載した「EQB-800」、機能面は妥協せずにコンパクト化を追求した「EQB-900」という強力なラインアップがある。そこに加わるECB-800の他にはない特徴として、商品企画担当の荒井氏は「デジタル技術を使ったグラフィカルな表現力」を挙げた。

 ECB-800の文字盤に注目してほしい。中央に腕時計としてはかなり大型の液晶ディスプレイが搭載されていることが分かるだろうか。ここに様々な情報が表示できるという。

 デザインを担当した富松氏は、「この大型の液晶を搭載するのは大胆な挑戦だった」と話す。「文字盤の上側に大きな液晶を配置し、下の小窓にスピードインジケーターというシンプルなレイアウトにすることで先進性を全面に押し出したいと考えました。EDIFICEシリーズが共有するコンセプトに『ボールドデザイン』というものがあります。“大胆でありながらシンプル”という、このシリーズのコンセプトを大切にしながら、液晶とのコンビネーションで斬新さを打ち出しました」(富松氏)。開発時のスケッチにも、機能美を追求する中に大胆なデザインエレメントを採り入れながら完成に至ったECB-800のデザインの軌跡を垣間見ることができる。

富松氏が手がけたECB-800のデザインスケッチ。大胆かつシンプルなEDIFICEシリーズのコンセプトに沿いながらスポーティな躍動感を持たせている
「ボールドデザイン」のコンセプトを継承した立体感のある文字盤のデザイン

 EDIFICEの現ラインアップにおいて、液晶ディスプレイを搭載するシリーズの腕時計はこれが2作目。従来機はインダイアルの小窓表示に止まっていたが、本機では液晶を大型化して、1/1000秒単位の精密な計測タイムを表示できる機能を持たせた。それだけでなく、モータースポーツのラップタイムが見てすぐに分かるグラフ表示も画期的だ。時計単体でもさまざま情報をシンプル、かつ分かりやすく表現している。

文字盤と液晶を照らす高輝度LEDを1基ずつ搭載。暗所で腕を傾けると自動点灯する

 モジュールの開発を担当した黒羽氏によると、「ECB-800」に搭載されている液晶パネルはそれ自体にさまざまな工夫が凝らされているという。例えば屋外でも高い視認性が得られ、消費電力も少ないSTN液晶の採用。表示する文字は、白の半透過型液晶の裏側にプリントを施して着色した。

 3機種ともに大型液晶に表示される数字やグラフのバーが、ワンポイントカラーであるオレンジやブルーになっているところにも注目してほしい。「スポーツカーのスピードメーターのようなルックスを意識した」という黒羽氏のコメントにも納得できる、不思議なコックピット感が漂う。

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提供:カシオ計算機株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2018年9月9日

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