筆者も今回久しぶりにHUISリモコンを使ってみたが、スタイリッシュな外観だけでなく、デジタルガジェットのファンがしっかりと遊べる機能が充実していたことや、実用性の高さにも大いに満足ができた。これは物欲をそそられるアイテムだ。セットアップや操作がとてもシンプルなので、入門者向けのスマートリモコンとしてもおすすめしたくなる。
HUISを使い込んで愛着が湧いてくるほど、要望も増えてきた。例えばHUISリモコンを壁に掛けて設置できる形状の違うクレードルなどアクセサリーのバリエーションは増えてほしい。もしかするとマイクやWi-Fi接続機能を搭載したアダプターにつないで、HUISをスマートディスプレイ的に使えるようにする連携プレイ系のデバイスも考えられるかもしれない。
現在ユーザーが指定できる待受画面は1つだけなので、一定時間に複数枚の写真をスライドショーのように切り替える機能がほしい。あるいは置き時計のように実用的なスクリーンセーバーがあってもうれしいと思うが、HUISのバッテリーが今のように長持ちすることの方が大事だと思うので、無理のない範囲で便利な機能の追加も検討してもらいたい。
HUISに必要な機能を読み込ませた後も、細かな操作を行いたい時などに元のハードリモコンが必要になることも十分に考えられる。その時に備えて各ハードリモコンをスタイリッシュに収納できるボックスのようなアイテムを、HUISとIKEAのようなインテリアショップ、または雑貨店などがコラボして作ってくれたら、家族の同意をスムーズに得たうえでHUISと一緒に購入できそうだ。
HUISはこれからどんな方向に進化していくのだろうか。先日、ソニーでHUISの開発に携わる事業開発プラットフォーム Startup Acceleration部 HUIS事業部 統括課長の八木隆典氏を訪ねた際、「AIやディープラーニングの技術を投入して、2018年末ごろにまたHUISを大胆に進化させるソフトウェアアップデートを企画しています。HUISが使うほどに便利さが増すリモコンになるはず」という興味深い話を聞くことができた。
具体的な内容は発表を待ってほしいが、HUISは今も既にスタンドアロンのデバイスとしては驚くほどパーソナライゼーションの機能が充実しているし、完成度の高いデバイスである。だから筆者がアップデートの中味が「機器連携」をベースにしたものではないかと勝手に想像している。
例えばスマホやアプリ、クラウドサービスと連携しながら「考えるHUIS」のような魅力的なデバイスに変貌を遂げるのではないだろうか。手に入れた後も様々なアップデートが待ち遠しくなるHUISだが、もし誰かに“買い時”はいつなのかと聞かれたら「今でしょ」と答えたいと思う。
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