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» 2018年10月02日 07時33分 公開

研究成果を基にした「オプジーボ」、副作用少なく多くのがんに効果 ノーベル医学・生理学賞の本庶佑氏 (1/3)

本庶佑氏の研究成果を基に開発されたがん治療薬「オプジーボ」。従来の抗がん剤とは全く異なるメカニズムが特徴で、有効性が高く副作用も少ない。多くの種類のがんに効く利点もあり、がん治療に革命をもたらす新薬として脚光を浴びている。

[産経新聞]
産経新聞

 本庶佑氏の研究成果を基に開発されたがん治療薬「オプジーボ」。従来の抗がん剤とは全く異なるメカニズムが特徴で、有効性が高く副作用も少ない。多くの種類のがんに効く利点もあり、がん治療に革命をもたらす新薬として脚光を浴びている。

ALT 小野薬品工業のがん治療薬「オプジーボ」

 これまでの抗がん剤は、化学物質でがん細胞の分裂を阻害して増殖を抑える薬や、ホルモンの働きで抑える薬、細胞の特定のタンパク質を狙って攻撃する分子標的薬の3つに大別される。これらのほとんどは、がん細胞を直接攻撃するタイプの薬だ。

 これに対してオプジーボは、人の体が本来持っている免疫力を強めることで、がん細胞をやっつける。がんを攻撃するT細胞という免疫細胞の表面には、免疫を抑えるブレーキ役の「PD−1」というタンパク質がある。オプジーボはこの分子に結合し、その働きを阻害することでブレーキを外し、T細胞がきちんとがんを攻撃できるようにする仕組みだ。

 このタイプの薬は免疫を監視(チェック)する分子の働きを妨げることから、「免疫チェックポイント阻害薬」と呼ばれる。平成18年に始まったオプジーボの臨床試験では、驚くべき効果が明らかになった。

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