本体上部のOLEDディスプレイでは、日付、歩数、消費カロリーなどの他、スマートフォンで受け取ったSMS、LINE、Facebook、Twitter、Slackなどの通知も表示できる。通知に対応するアプリ数は100個以上で、Health Mateアプリ上で個別に通知のオン/オフを設定できる。今回はAndroidスマホとペアリングして試用したが、業務で使うSlackの通知をスマホを見ることなくスマートウォッチ上で確認できるのは便利に感じた。通知時のバイブレーションも、通知に気付くレベルで軽く振動し、静かなオフィスでも音は気にならない。
ただし、アプリ通知では漢字が正しく表示されず、メッセージ内容も唐突に途切れることが多い。例えば、「よろしくー」のようなメッセージでも「よしくー」「よー」などに短縮された形で画面上を流れることがほとんどだった
アプリのアイコン、メッセージを送った相手の名前、簡易メッセージの順に通知が流れるので、「どのアプリで、誰から、どういった内容が送られたか」をざっくりと確認し、詳細はスマホで確認するのが良さそうだ。
こういった通知が1日十数件あっても、ディスプレイが小さいため本体のバッテリーは1日当たり1〜3%ほどしか減らない。ランニング時にGPS接続をした際に普段よりバッテリー消費量が多く感じたが、それでも1日で10%以上減ることはなかった。ヘビーに使っても1週間以上は連続使用できるだろう。アナログ式の針を採用しているので、たとえバッテリーが切れても時計として利用できるのも売りだ。
ハイブリッドスマートウォッチとうたうように、アナログ針とデジタルディスプレイを両立させたデザインは、ビジネスの現場で使っても違和感はない。ベルト部分はシリコン性で、穴が細かく空いているのでサイズ調整しやすい。耐水性は最深50メートルでプールや雨天のジョギングも可能としているが、風呂などの温水は推奨していない。
スポーツに特化したデバイスなので軽い装着感が魅力なのだが、それ故ランニング時などは本体の位置ずれがやや気になった。もちろん装着感は個人差があるので、気にならないユーザーもいるだろう。
各種機能やバッテリー持ち、睡眠データの自動記録などを考えると、2万7950円(税込)という価格(Amazon)は決して高すぎないはず。多少価格が上がってもスマートウォッチ本体にGPSを搭載してほしいという人は別のデバイスをお勧めするが、気軽に健康管理できるスマートウォッチが欲しい人はSteel HR Sportという選択肢もあるだろう。
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