ITmedia NEWS >

六本木でポケモンの声に耳を澄ます バーチャルジムで足元ガクガク? NianticのARイベント体験レポート!(2/2 ページ)

» 2018年10月12日 19時23分 公開
[井上輝一ITmedia]
前のページへ 1|2       

高所恐怖症だとくらっと来るかも? ジムを登る「無限階段」

 ポケモンたちの声を探すエリアの隣には、チームヴァーラー(赤)、チームミスティック(青)、チームインスティンクト(黄)の3つの「バーチャルジム」が設置されている。

毛利庭園のバーチャルジム

 毛利庭園にはゲーム内でジムに設定されている。バーチャルジムは、そのジムにバーチャル空間で上れるというアトラクションだ。

 体験する人は、Lenovo製のスタンドアロン型VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Lenovo Mirage Solo with Daydream」を装着する。

 ジム中央にあるポールを右手でつかみながら時計回りに回ると、あたかもらせん階段を上っているような感覚を得られる。

現地のディスプレイで見られるVR映像の動画。右下のものがらせん階段

 バーチャル空間からも隣の毛利庭園の様子を眺められ、「ああ、さっき声が聞こえたポケモンはあそこにいたのか」と確認できたりもする。

 ジム頂上まで上っていくとまた別のものが見られるのだが、それは自身で上って確認してほしい。

 頂上まで上ったところで体験を終了することもできるが、反時計回りに歩くことで階段を下りることもできる。

 登るときよりも、降りるときの方が高所恐怖症的にはくらくらと来るものがあるかもしれない(筆者は軽度の高所恐怖症)。

 現実には体は平行にしか動いていないのに、あたかも階段を上り下りしているような錯覚に陥るのは、足元に配置された「段」がカギ。

 この「無限階段」は、東京大学の廣瀬・谷川・鳴海研究室が考案した。「VR HMDによる視覚刺激や靴越しに感じる触覚刺激が、視覚と触覚の相互作用を引き起こし、ユーザーは階段を上り下りするような感覚を受ける」(同研究室)という。

Ingressの拡張世界が目の前に

 毛利公園から森美術館の方へ戻り、ウェストウォークへ行くと、東京の都市模型に「Ingress」の世界観をプロジェクションマッピングした「AR Roppongi × INGRESS」ブースがある。

「AR Roppongi × INGRESS」

 ブース中心にあるのは、1000分の1スケールの都市模型。9月21〜28日の間にゲーム内で実際にあったエンライテンド勢(緑)とレジスタンス勢(青)の勢力争いを、時系列で都市模型にプロジェクションマッピングしている。模型手前のタブレット端末から、見たい日や時間を選択できる。

 また、米Microsoft製のMR(複合現実) HMD「Hololens」を装着することで、各拠点(ポータル)の詳細やリンク、コントロールフィールドの様子を立体的かつ詳細にチェックできる。

 ブースの側面には、アニメ「Ingress」の告知や、今回の展示のために有志が作成したモザイクアートが展示されている。

「TOKYO XM CHALLENGE」と書かれている

17日からはNianticの新ゲーム体験も

 Pokemon GOとIngressの展示は12日から行っているが、17日からはさらにNianticのスマートフォン向け最新ゲーム「Neon」を日本初披露する。

 いずれも公開期間は10月21日まで。Nianticの描く「最新ARの世界」は、体験の価値ありだ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.