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» 2018年11月07日 08時21分 公開

ビル・ゲイツ氏、糞便を横にトイレ技術を語る

中国で開催された「トイレの再発明」展でゲイツ氏が語った、トイレ技術の重要性。

[AP通信]

 大富豪の博愛主義者として知られるビル・ゲイツ氏は11月6日、中国で開催された「トイレの再発明」展示会で、人間の糞便を入れたビーカーを横に置き、人間から出る廃棄物を安全に処理することの必要性を訴えた。

 「このビーカーに入っているのは、ご推察のとおり、人間の糞便です」とMicrosoftの元CEOであるゲイツ氏は語りかける。「このわずかな量の糞便には200兆個ものロタウイルス細胞、200億個の赤痢菌、10万個の寄生虫の卵が入りえます」とゲイツ氏は続け、これらの病原菌によって5歳未満の子どもたちが毎年50万人近く亡くなっていると語った。

photo ゲイツ氏と糞便入りビーカー(AP Photo/Mark Schiefelbein)

 北京で3日にわたり開催中の展示会では、一体型トイレからOmni Processorという自家発電による廃棄処理工場まで、20以上の企業や学術機関が出展した。

photo 一体型トイレをのぞき込む展示会の参加者(AP Photo/Mark Schiefelbein)

 ゲイツ氏夫妻が創設したBill and Melinda Gates Foundationは2011年以降、安全な下水技術の研究開発を促進するために2億ドルを投じている。「ここに集められた衛生技術は200年近い歴史の中で最も目覚ましい発展を示すもの」と同氏は述べている。

 UNICEFの推定によれば、世界人口のうち45億人は安全に管理された下水設備を享受できておらず、48万人の5歳未満の子どもたちが下痢によって亡くなっており、その多くは南アジア、サハラ以南のアフリカだという。経済コストの問題もある。不十分な下水設備による世界全体へのコスト負担は2015年に2兆2300億ドルに達する。この調査はOxford Economicsと日本のトイレメーカーLixilによるものだ。

 ゲイツ氏は問題を説明するまでの10分間、糞便入りビーカーを側に置いて話した。

photo 糞便入りビーカーとゲイツ氏(AP Photo/Mark Schiefelbein)

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