GarageBandの今回のバージョンアップ、もう1つのウリはリンゴ・スターのドラミング再現だ。つまり、ビートルズカバー曲のドラムパートはこれを選べばオッケーということ。ただし、標準ではインストールされないので、追加ダウンロードする必要がある。
iOS版GarageBandではバージョンアップとは別に、ループや音源をダウンロードして追加できる「GarageBandサウンドライブラリ」という仕組み用意されている。ここに、「Songwriter Drummers」という追加音源が登場しているのでこれをダウンロード。ここにParkerというバーチャルドラマーがいる。こいつ(This Boy)は、名前はちょっと違うが、リンゴ・スターっぽいドラムを叩くのだ。
Parkerのプロフィールを見てみよう。
ブリティッシュインヴェイジョンの影響の元、ミュートされたビンテージドラムで、タムのダイナミックなフィルを入れながら、クラシックロックビートを刻みます
Parkerが叩いてくれるドラムパターン(ビートプリセット)次のとおり:
全てビートルズと関係の深いキーワードだ。ただし、曲との関係はよくわからない。リズムパターンはたしかにビートルズっぽい。
これに合わせて、ドラムキットもLiverpool Kitというのが追加されている。キック、スネア、シンバルなどの音色がリンゴ・スターの愛用ドラムであるラディックに近いものになっている。試しに自分で録音したGarageBandのビートルズカバーをこのドラムキットに入れ替えたら、再現度が高くなった気がする。Liverpool KitはDrummerのParkerが叩いたのではなく、自分で打ち込んだものでも使えるのだ。
ちなみにLogic Pro XにもParker、Liverpool Kitは入っているので、iOS版のプロジェクトをインポートしてもOKだ。
Smart BassにもLiverpoolというベースサウンドが用意されていて、そのアイコンはポール・マッカートニーの象徴ともなっているヘフナー製バイオリンベース。出てくるサウンドはまさにビートルズ時代のポールのベースだ。このLiverpool BassとLiverpool Drum Kit(Parker)を組み合わせれば、ビートルズのリズム隊は最小限の労力で再現できる。きちんとしたカバーではなく、ビートルズっぽくというのならこれで十分だろう。
この勢いでギターにも「Liverpool」を作ってほしいものだ。エピフォン・カジノ、リッケンバッカーの325、グレッチのカントリー・ジェントルマンあたりをアイコンにして。
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