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“PayPay祭り”とは何だったのか 激動の10日間を振り返る(2/2 ページ)

» 2018年12月17日 15時23分 公開
[村上万純ITmedia]
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クレカの不正利用に不安

 また、クレジットカードに「身に覚えのないPayPayからの請求がきた」いう投稿がTwitterで相次ぎ、PayPayの公式サイトでも注意喚起を行っている。Twitterでは、クレジットカードの追加方法に関する疑問が上がっている他、3万円以上の支払いする際の本人確認が店舗側で徹底されていないと指摘する声も見られる。

 クレジットカードの不正利用は、PayPayを利用しているかどうかにかかわらず発生するため、確認できる人は12月分の明細をチェックした方がいいだろう。

キャンペーン終了後も利用されるか

 10日間のお祭り騒ぎはあっけなく終わってしまったが、現時点で利用者がPayPayで受けた還元額は、PayPay加盟店でしか利用できない。つまり、今回のキャンペーン中に還元された100億円をめぐり、今後ますます加盟店舗が増えていくことが予想される。初期導入費が無料でサービス開始日から3年間は決済手数料も無料とあり、店側の負担なくPayPayを導入できることも追い風になるだろう。

ペイペイ 店側は負担なくPayPayを導入できる

 一方でユーザー側はどうか。今回のキャンペーンでゲットしたポイントは、2019年1月10日に付与される。既存ユーザーは1月以降もPayPayを利用し続けることになるだろうが、新規ユーザー獲得を狙った新たな施策にも期待したい所だ。

 同じくモバイル決済サービスの分野では、「LINE Pay」が12月14日から支払額の20%をLINE Payの残高として還元する「Payトク」キャンペーンを発表。31日まで実施する。全額還元はなく、還元額の上限も5000円までとなっているが、期間中にキャンペーンを打ち切ることはないとしている。

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