ITmedia NEWS > 製品動向 >

テクニクスのDJターンテーブル新型「SL-1200MK7」夏に製品化 「幅広いユーザー」向け「SL-1500C」もCES 2019

» 2019年01月08日 12時33分 公開
[ITmedia]

 パナソニックは1月8日、米ラスベガスで開幕した「CES 2019」で、テクニクスブランドの新製品として、DJ用のアナログターンテーブル「SL-1200MK7」を夏に製品化し、欧米や日本で発売すると発表した。2007年に発売した「SL-1200MK6」の後継機で、操作感は踏襲しつつ、トルク・ブレーキスピードの調整機能などを新搭載した。米国での想定実売価格は1200ドル以下。

 また、レコード愛好家など「幅広いユーザー」をターゲットにしたターンテーブル「SL-1500C」も発表。夏ごろに欧米で発売する。日本での発売は未定。米国での想定実売価格は1200ドル以下。


画像 SL-1200MK7
画像

 MK7は、ダイレクトドライブ方式のターンテーブル。サイズやボタンレイアウト、プラッターの慣性質量などはMK6の仕様を踏襲。起動トルクやブレーキスピードの調整、レコードの逆回転再生などの新機能を搭載したほか、ケーブルを脱着できる電源・フォノケーブル端子を採用してメンテナンス性を向上させた。

 新開発したコアレスモーターにより、回転中の微小振動を抑制したほか、デジタル制御により高精度な回転が可能に。筐体にはABS樹脂にガラス繊維を配した特殊素材、アルミダイカストの2層構造を採用したほか、スプリングとラバーを組み合わせたインシュレーターを採用し、大音量環境下における外部からの振動を効率的に遮断したとしている。


画像 SL-1500C
画像

 また、レコード愛好家など「幅広いユーザーのために設計した」という新モデル「SL-1500C」も発表。コアレスダイレクトドライブモーターを採用したシンプルなデザインのターンテーブルで、「SL-1200MK5」と同等の高いトルク性能を実現したという。MMカートリッジ対応のフォノイコライザーアンプを内蔵したほか、オルトフォンの「2M Redフォノカートリッジ」も付属する。

 同社は1970年に世界初のダイレクトドライブ方式によるアナログターンテーブルを発売。「SL-1200」シリーズはDJに愛されたが、07年発売の「MK6」まで累計350万台を突破していたが、「MK6」を最後に、生産を完了していた。16年、限定モデル「SL-1200GAE」で生産を再開。その後、一般向けの「SL-1200G」、廉価版の「SL-1200GR」などを投入している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.