米Googleは4月10日(現地時間)、AndroidスマートフォンをGoogleアカウントにログインするための二段階認証のセキュリティキーとして使えるようにすると発表した。同日からβ版として、「Android 7 Nougat」以降搭載の端末で利用できる。
Googleは2011年から各種Googleサービスを利用するためにアカウントにログインする際、二段階認証を利用できるようにしている。SMSでのワンタイムパスワードなどの他、昨年にはFIDOプロトコル採用の物理セキュリティキー「Titan Security Key」も発売した。
Titan Security Keyなどのセキュリティキーは一般に、PCのUSBポートに接続する必要があるが、Android端末はBluetooth経由でPCと接続する。PCとAndroid端末の双方でBluetoothを有効にしておく必要はあるが、手間はかなり省ける。
利用できるのは、Bluetooth搭載のPC(Windows 10、macOS X、Chrome OS)上のChromeブラウザでの二段階認証だ。設定手順は以下の通り。
Android端末を紛失した場合などに備え、他の認証方法も設定しておくようGoogleは勧めている。設定で、[別の方法を選ぶ]を選択すれば、2つ目の認証方法を設定できる。
実際のログインでは、まずPCのBluetoothが有効になっていることを確認し、Googleアカウントにログインしようとすると、Android端末に「ログインしようとしていますか?」というプッシュ通知が表示されるので、これをダブルタップする。
昨年10月に発売された「Pixel 3/3 XL」はTitan Security Keyと同じセキュリティモジュール「Titan M」を搭載しており、側面にある音量を下げるボタンを押すことでログインできる。
Googleは、この機能を「Google Cloud Next 2019」で発表した。イベントでは、この新機能は現段階ではChromeブラウザでのみ利用可能だが、将来的には他のWebブラウザや他のサービスもサポートしていく計画だと語った。
【変更履歴:2019年4月11日午後1時10分 手順説明に誤り(Android端末側での操作をPC側と説明)があったため、修正しました。】
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