米スポーツ用品大手のNikeは5月9日(現地時間)、公式モバイルアプリ「Nike app」の新機能として、カメラで足を撮影するとぴったりなサイズを教えてくれる「Nike Fit」を追加すると発表した。まずは米国で7月に利用可能になり、提供地域を段階的に広げていく計画だ。
Nike Fitは、「コンピュータビジョン、データサイエンス、機械学習、AI(人工知能)、推奨アルゴリズムの組み合わせを使う新しいスキャニングソリューション」だとNikeは説明する。スマートフォンのカメラで足を撮影すると、数秒で足の13カ所のデータを集め、正確なスキャンデータをユーザーのNikePlusのメンバープロフィールに追加する。
このデータは、Nikeアプリでのオンラインショッピングだけでなく、Nikeの販売店でも利用できる。スキャンデータを登録した後Nikeアプリでスニーカーを買おうとすると、購入ページでサイズを入力しなくても最適なサイズが自動的に表示される。最適なサイズは靴のデザインによって異なるので、異なるモデルでは異なるサイズが提示されることもある。
Nikeによると、靴購入者の60%は足に合わないサイズの靴を履いており、北米だけでも50万人がサイズの合わない靴を買ったと不満を述べているという。
Nike Fitは自分の足だけでなく、子どもの足のデータも登録できる。成長の早い子どもの足に合ったスニーカーを購入するのに役立ちそうだ。
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