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エンジニアの36%が他職種からの“転職組” 「専門性・やりがい・高年収」などが決め手に

» 2019年05月20日 12時42分 公開
[ITmedia]

 IT・機械・電気系のエンジニアとして働いている人のうち、他の職種からキャリアチェンジしてきた人は36%――。人材会社パーソルテクノロジースタッフの調査でこんな結果が出た。

 キャリアチェンジ経験者が過去に取り組んでいた仕事は「営業」「生産工程管理」がともに16.7%でトップ。「Web以外のクリエイティブ系」(11.7%)、「企画・専門職」(9.4%)、「販売・サービス」(8.4%)、「人事・法務・総務」(6.3%)と続いた。

photo キャリアチェンジ経験者が過去に取り組んでいた仕事

 他業種からキャリアチェンジした理由は「専門的なスキルに興味があったから」が12.0%で首位。以下、「やりがい・達成感を感じられそうだから」(11.7%)、「何かを作り上げることが好きだったから」(10.6%)という結果だった。

 「成長業界だと思ったから」(6.6%)、「年収の高い業界で働きたかったから」(5.9%)、「服装が自由だと思ったから」(2.7%)などの声もあった。

photo 他業種からキャリアチェンジした理由

 エンジニアに転職してよかったことは、「やりがい・達成感を感じられた」(12.4%)、「興味のある専門的なスキルを身に付けられた」(11.7%)、「新しい経験を通じて(自分の能力が)向上していると実感した」(10.1%)がトップ3を占めた。

 「年収が上がった」(9.0%)、「自分が希望した就業場所・環境で働けた」(7.3%)、「服装が自由になった」(2.6%)などの意見も出た。一方、転職してよかったことは「特にない」(9.9%)という層もみられた。

photo エンジニアに転職してよかったこと

エンジニアは安定志向の人が多い?

 調査ではこの他、エンジニアと非エンジニアを対象に、仕事と生活に求める要素を聞いた。その結果、エンジニアは非エンジニアよりも「安定的な生活を送りたい」「ストレスのある環境から離れたい」「仕事のやりがいを得たい」と考える人が多かった。

 それに対し、「新しい仕事に挑戦したい」「ぜいたくな生活を送りたい」と考える人は非エンジニアに多かった。

 パーソルテクノロジースタッフは「専門性ややりがいを得られるエンジニアという仕事への満足度が高く、新たな別の仕事・職種にチャレンジしたいと考える人は少ないと考えられる」と結論付けている。

 調査は2019年3月にインターネット上で実施。関東・東海・関西エリアに居住している20〜50代の男女(エンジニア922人、非エンジニア100人)を対象とした。

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