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誤差数センチの衛星測位サービス、ドコモやソフトバンクが基地局活用し今秋から

» 2019年06月03日 15時49分 公開
[ITmedia]

 NTTドコモ、ソフトバンクは、誤差数センチの高精度で測位可能なサービスを今秋から法人向けに提供する。日本の準天頂衛星「みちびき」や米国のGPSなどの衛星測位システム「GNSS」の観測データを活用する。

photo NTTドコモのニュースリリースより

 GNSSの信号は、測位する地域によっては数メートルの誤差が生じるが、国土地理院が日本全国に設置している約1300カ所の電子基準点を使い、地域ごとに補正を加え、誤差を数センチ単位に抑えている。これに加え、ドコモとソフトバンクは、それぞれの携帯電話基地局に独自の基準点を併設し、高精度な測位サービスを展開する計画だ。

photo ソフトバンクのニュースリリースより

 ドコモは10月1日から、ソフトバンクは11月末からサービスを提供予定。ドコモは、車椅子を正確に誘導する、試合中のスポーツ選手の動きを分析する、物流向けにドローンを制御する――といった利用シーンを見込んでいる。

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