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ロボット掃除機「ルンバ」にサブスクプラン 月額1200円から 8日スタート

» 2019年06月04日 17時33分 公開
[谷井将人ITmedia]

 アイロボットジャパンは6月4日、ロボット掃除機「ルンバ」を月額払いで使えるサブスクリプションサービス「Robot Smart Plan」を8日から提供すると発表した。料金は月額1200円(以下税別)から。本体購入の初期費用を抑えることで、ロボット掃除機の導入ハードルを下げる狙いだ。

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 Robot Smart Planで選べるルンバは3機種。「ルンバi7+」は月額3800円、「ルンバ980」は月額2800円、「ルンバ641」は月額1200円で使える。家電のレンタルサービスを手掛けるレンティオ(東京都品川区)と連携して提供する。

 契約期間は36カ月間で、期間中は無償の修理保証が付属する。13カ月目以降はルンバ本体を返却することで、違約金などの手数料なしで解約できる。契約期間が終了するとルンバ本体の所有権がユーザーに移り、以降も使い続けられる仕組みだ。

photo 同社はサブスクリプションサービスというが、自動車の分割支払いや残価設定ローンに近いイメージともいえる

ロボット掃除機「ルンバ」のサブスク展開 その背景は

 アイロボットジャパンはルンバをはじめとする、さまざまなロボット掃除機を市場に投入してきた。売り上げは好調というが、国内における同社製ロボット掃除機の世帯普及率は5.1%にとどまる。しかし、同社はキャリアプランの多様化や女性の社会進出が進むことで、今後も掃除を自動化する需要は増していくと考えている。

 同社の調査によると、ロボット掃除機を購入していない人は「価格が高い」「掃除性能が不安」という理由で購入を見送っている。その一方で、短期レンタルサービスなどを使って実際にルンバを試したユーザーからは「ぜひ買いたい」といった声が少なくないという。

photo 購入への障壁を説明する山田毅本部長(マーケティング本部)

 こうした理由から、同社は「一度試せばルンバの良さを理解してもらえる」と判断し、サブスクリプションサービスを企画。一括買い切りではなく月額制にすることで、初期費用による導入ハードルを排除し、一度に全額を支払わなくてもルンバの性能を確かめられる環境を整えた。2023年までに国内で同社製ロボット掃除機の世帯普及率10%を目指す。

 同社社長の挽野元氏は記者会見で、「知名度という点では、ルンバは十分知られているだろう。サブスクリプションサービスを展開することで買い方の選択肢を増やし、『ルンバを知っているが、使ったことはない』というお客さまを減らしたい」と話した。

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