「ニコンようかんは9月30日をもって販売を終了させていただきます」──ニコンイメージングジャパンが、直販サイト「Nikon Direct」でそのように発表し、ネット上で惜しむ声が広がっている。カメラメーカーが手掛ける異色の菓子として人気を集めたが、広報担当者は「ここ数年間の販売状況を加味して決定した」と説明する。
ECサイトのNikon Direct、ニコンダイレクト楽天市場店の他、実店舗のニコンダイレクトストア、ニコンプラザでも販売を終える。9月30日以降は、ニコンの歴代製品などを展示している「ニコンミュージアム」(東京都港区)でのみ販売する。
ニコンようかんは、同社が1973年に従業員向けに発売。2000年に一般販売を始め、ネット上では「ニコンの名機『Fシリーズ』より歴史が古い」「ニコンの裏の主力製品」などと親しまれてきた。同社が自ら製造しているわけではなく、菓子メーカー「本宮」(栃木県大田原市)に製造を委託している。
今回の発表を受け、ネット上では「主力製品から撤退ってどういうこと?」「ようかん屋さんがようかんを売らなくなったら何屋さんになるんだ!」などと冗談を交えながら惜しむ声が相次いでいる。
「事業構造の見直しの一環ではないか」という臆測もあるが、広報担当者は「(それらとは)関係はない」とうわさを否定した。「ネット上で惜しむ声をいただいているのは真摯(しんし)に受け止めている」(同)という。
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