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Facebookのデジタル通貨「Libra」協会からPayPalが撤退

» 2019年10月07日 07時19分 公開
[ITmedia]

 米Facebookが6月に発表した暗号通貨「Libra」の運営を担う「Libra協会」への加盟を表明していた米電子決済大手のPayPalが、加盟を見送った。米CNBCなどが10月4日(現地時間)、PayPalの声明文を添えて報じた。

 Libraの公式サイトに掲載されているLibra協会のパートナー一覧から、PayPalが削除されている。

 paypal Libra協会パートナー一覧(右が現在のもの)

 PayPalは声明文で「PayPalは、現時点ではLibra協会への参加を控え、十分なサービスを受けられていない人々による金融サービスへのアクセスの民主化というわれわれの既存のミッションと事業の優先事項の推進にフォーカスすると決定した」と語った。「われわれはLibraを支持し続け、将来共に取り組む方法について引き続き話し合っていく」としている。

 Libra専用デジタルウォレット「Calibra」の責任者、デビッド・マーカス氏は元PayPalの社長だ。

 2日には米Wall Street Journalが、VisaとMastercardがLibra協会への加盟を見送ると報じた。これに対しマーカス氏は自身のTwitterアカウントで、「特定の組織の計画については知らない」が、「Libra協会に加盟する最初のメンバーは向こう数週間中に決まる」と反論した。

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