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香港デモ支援アプリ削除のAppleのクックCEOに対し、米議員らが「中国の圧力に抵抗せよ」

» 2019年10月20日 07時38分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米連邦議会のロン・ワイデン上院議員(民主党)は10月18日(現地時間)、米Activision Blizzardと米Appleの各CEOに対し、両社の香港デモに関する最近の行動を非難する書簡を、7人の超党派議員が連名で送ったと発表した。

 cook AppleのクックCEOに当てた書簡

 Blizzardは8日、オンラインインタビュー中に「香港を解放し、われわれの時代に革命を」と叫んだ香港在住のゲーマーに出場停止などのペナルティを与えた(後に軽減)。

 Appleは11日、香港で続く抗議デモの参加者が警察の動きを把握するために利用していたiOSアプリ「HKmap.live」をApp Storeから削除した。

 ワイデン氏は、これらは「より高い利益を得ることを期待して中国政府に対する批判を抑えるための」行動だと非難する。

 Appleに対しては、HKmap.liveの削除だけでなく、VPN関連を含む2200本のアプリを中国で検閲したというGreatFire.org(中国政府の検閲をかわすツールを提供している非営利団体)による情報についても非難した。

 クック氏への書簡は「Appleが市場獲得よりも価値を重視していることを証明し、基本的な権利と尊厳のために戦っている香港の勇敢な男女を支援することを実証するよう強く勧める」というメッセージで締めくくられている。

 書簡に署名しているのは、ワイデン氏の他、アレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員(民主党)、トム・コットン上院議員(共和党)、マロ・ルビオ上院議員(共和党)、テッド・クルーズ上院議員(共和党)、マイク・ギャラガー下院議員(共和党)、トム・マリノフスキー下院議員(民主党)だ。

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