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PFU、高級キーボード「HHKB」に新モデル 無線とType-Sスイッチに両対応 USB Type-Cモデルも

» 2019年12月10日 16時30分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 富士通子会社のPFUは12月10日、高級キーボード「Happy Hacking Keyboard」(HHKB)シリーズの新製品を発表した。高速タイピング性と静粛性を追求したキースイッチ「Type-Sスイッチ」とワイヤレス接続機能を組み合わせたフラグシップモデルや、USB Type-Cによる有線接続を採用したスタンダードモデルなど計3製品を用意する。価格は2万3000円(以下、税別)から。同日から直販サイトなどで販売を始める。

photo 「HHKB Professional HYBRID」

 「HHKB Professional HYBRID Type-S」は、無線・有線接続に両対応するフラグシップモデル。Bluetoothでデバイス4台までのマルチペアリングに対応する。独自設計の部品や緩衝材を採用するType-Sスイッチを搭載することで、静かに高速タイピングできる最上位キーボードを追求したという。

 カラーバリエーションは墨(黒)と白。キー配列は英語配列、無刻印(英語配列)、日本語配列(かな無刻印)から選べる。価格は3万2000円。

photo 「HHKB Professional HYBRID Type-S」英語配列(墨)
photo 「HHKB Professional HYBRID Type-S」日本語配列(白)

 「HHKB Professional HYBRID」は、Type-Sモデルのキースイッチを静電容量無接点方式にしたモデル。カラーバリエーションは墨(黒)と白。キー配列は英語配列、無刻印(英語配列)、日本語配列(かな無刻印)から選べる。価格は2万7500円。

photo 「HHKB Professional HYBRID」日本語配列(墨)
photo 「HHKB Professional HYBRID」英語配列(白)

 「HHKB Professional Classic」は、USB Type-Cによる有線接続のみ対応するスタンダードモデル。カラーバリエーションは墨(黒)と白。キー配列は英語配列、無刻印(英語配列)から選べる。価格は2万3000円。

photo 「HHKB Professional Classic」英語配列(白)の有線接続イメージ
photo 「HHKB Professional Classic」背面のUSB Type-Cポート

 新モデルは、シリーズ初の無線・有線両対応や、表裏を気にせず差し込めるUSB Type-Cの採用など、インタフェース面の拡張と進化がポイントだ。

 キーカスタマイズ機能も強化した。従来は本体に搭載していたディップスイッチで限定的なキー切り替えのみ対応していたが、今回からWindows専用の設定ツールを用意し、全面的なキーレイアウトの変更に対応。変更したキーレイアウトはキーボード本体に保存するため、接続先を変えても設定を維持できる。macOS版の設定ツールは開発中という。

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 今回のモデルから、直販サイト「PFUダイレクト」と、PFUダイレクトのAmazon店、楽天市場店、Yahoo!店の限定販売になる。販売とサポートのワンストップ体制を強化することで、ユーザーとダイレクトなコミュニケーションを行えるようにするのが狙いだという。代わりに「SUPER CLASSIC」(表参道、大阪、名古屋)、「AssistOn」(神保町)、「原価BAR」(五反田)の各店舗と提携し、HHKBの実機に触れて試せる場を用意した。

photo 「HHKB」製品ラインアップの年表(クリックで拡大)

 HHKBは2018年12月に累計出荷台数が50万台を突破したという。PFUは、HHKBがエンジニアなどに長年にわたり支持される理由として「合理的なキー配列とコンパクトなサイズ、極上のキータッチ、マルチプラットフォーム対応など、ユーザーと当社が対話をしながら、時代にあわせて(HHKBの)文化を形成してきたこと理由ではないか」としている。

 今後は中国、米国、欧州などの海外展開もさらに強化することで、出荷台数の増加に弾みをつけたい考えだ。

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