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東京都の独自ポイント「東京ユアコイン」実験開始 時差通勤・レジ袋不使用で付与、Tポイントなどと交換可能

» 2020年01月08日 16時07分 公開
[ITmedia]

 三菱総合研究所(MRI)は1月9日から、都内で働く人などが特定の条件を満たした際に、1ポイント=1円として使える独自ポイント「東京ユアコイン」を付与する実証実験を行う。東京都から受託した取り組みで、大手町・丸の内・有楽町地区のオフィスワーカーや来街者が参加できる。期間は2月28日まで。

photo 東京ユアコインの公式サイトより

 実験では、(1)対象地区にオフィスを構える協力企業の従業員が、通勤時間をずらしたり、テレワークを利用したりする、(2)来街者がコンビニなどでレジ袋を使わず、エコ容器を使ったり、キャッシュレス決済を利用したりする──といった条件を設定。満たした人に東京ユアコインを付与する。

 利用者は条件を満たした後に、専用のスマートフォンアプリ(iOS/Android)を立ち上げ、対象のオフィスや店舗にあるQRコードを読み込むとポイントを獲得できる。ポイントは加盟店での支払いに使える他、Tポイント、nanacoポイント、Pontaポイントなどとも交換できる。

 実験期間中、利用者が受け取れるのは1人当たり7500ポイントまで。期間内であっても、付与したポイントの総額が2500万に達した時点で終了する。

photo 実証実験の概要=MRIのニュースリリースより
photo ポイントがもらえる条件

 今回の取り組みの狙いは、キャッシュレス決済のさらなる普及と、国連が掲げる「持続可能な開発目標」(SDGs)の推進。東京都が公募したモデル事業の中からMRIの案を採択し、同社に委託する形で実現した。

 今後は参加者へのアンケートなどを通じ、実験前後の人々の意識や行動の変化を分析する。3月までに実験効果や課題を整理し、今後の展開を検討するという。

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